インタビュー序盤はかなり緊張していた坂元さんでしたが、座長・千葉さんへの「朝はごはん派?パン派?」という質問で、徐々にリラックス。千葉さんも、落ち着いた中にも確かな芯を感じさせる発言で、初々しい後輩を頼もしくリードします。

千葉雄大 無気力な10代を過ごすも「無駄じゃなかった」

――千葉さんは自身の初舞台を覚えていますか?

千葉:デビューが戦隊もので、テーマパーク内で行われるヒーローショーが初めての舞台だったんですけど、演劇という意味でいうなら『舞台 タンブリング Vol.2』(2011年)が初舞台になります。

男子新体操がテーマの作品で、同世代や先輩の皆さんと稽古前に新体操の練習も行われたので、初めから和気あいあいとした座組でしたが、そのときも歌やダンスがあったんですよ。

今回もそういうシーンがあると聞いているので、当時を思い出しながら、初心に戻って頑張ろうと思いました。

――千葉さんが37歳、坂元さんが17歳ですが、千葉さんは17歳のころ、どのように過ごしていましたか?

千葉:男子校に通っていたのですが、男子校のノリが得意ではなく、学校にはあまり行っていませんでした。でも、それだけが理由ではなく、何に対しても無気力だったんです。

両親の勧めもあって大学受験を決め、「やりたいことなら頑張れるのかも」と好きだった映画関係の大学を目指して勉強を始めたところ、すごく成績が上がって。

そのときは映画をつくる側に興味があったんですけど、今、出る側の仕事をしていて、『アクターズ・ショート・フィルム2』(2023年)というプロジェクトでは監督や脚本も担当させていただく機会に恵まれたので、人生、どう繋がるかわからないなと実感しました。無気力な17歳も、今となっては無駄ではなかったと思います。

坂元さんはそのころの僕と同じ年ごろで、すでに働いているのはすごいですよね。学校はどうですか?

坂元:今は仕事が楽しくて、そちらに気持ちが向いてしまい、それ以外が疎かになってしまっていたんですけど、千葉さんのお話を聞いて、程よく頑張ろうと考えが変わりました。

――ドラマや映画、舞台、最近では声優など幅広く活動している千葉さんですが、映像と舞台の演技において違いはありますか?

千葉:例えば、映像だと今、話しているくらいのボリュームでもいいけど、舞台は後ろのほうのお客さんにもきちんとセリフを届けられるような声量とテンションで、と過去に言われたことがあります。

そういう違いはあるのかもしれないですけど、個人的には自分なりに考えて役をつくって、対峙した人の反応に対して、こちらもお芝居を返すという…。気持ちのうえではあまり変わらないと思うんですよね。

稽古から本番まで、何度も同じことを繰り返すけど、毎回、新鮮な感じで反応できるのが舞台の面白さでもあるし、難しさでもあるのかなと感じています。

――共演者とのアドリブや予期せぬ掛け合いから、新しい発見や予想外の面白さが生まれることはありますか? 

千葉:アドリブって怖いですよ。(坂元さんに)僕はアドリブをしないので大丈夫です。

――坂元さんはどうですか?

坂元:されることに対しては不安ですけど、することはすごく楽しいです。

千葉:ずるくない?されたくはないけど、したいって(笑)。

坂元:(笑)

撮影:YURIE PEPE
ヘアメイク:堤紗也香(千葉さん)、大和田一美(坂元さん)
スタイリスト:寒河江健(Emina=千葉さん)、井田正明(坂元さん)

衣装協力(坂元さん):ジャケット¥85,800、パンツ¥49,500(共にクルニ/クルニ フラッグシップストア)、シャツ¥4,950(リメール/リメール ストア)

<公演概要>

モチロンプロデュース『二階堂朝陽は助けに来る』

【東京公演】10月17日(土)~11月1日(日)EXシアター六本木
【大阪公演】11月7日(土)~11月9日(月)COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール
【富山公演】11月14日(土)~11月15日(日)富山県民会館

作・演出:細川 徹
出演:千葉雄大、戸塚純貴、牧島 輝、坂元愛登、篠原悠伸、日高由起刀、大水洋介(ラバーガール)、皆川猿時