「子供の頃に好きだったことが全部夢として叶っていった人生」とこれまでを振り返った中川さん。
あらためて大好きなアニメの楽曲を歌い続けることについての思いや、継続することで叶えられた双子との新たな“夢”も明かしてくれました。

バースデーライブで双子がペンライト持って観覧!?

――今回リリースした楽曲もそうですが、中川さんと言えば「アニソン」というイメージがありますよね。

本当ですか!うれしいです。
毎日、全然違うことをすることが多いんですけど、全部それが歌に繋がっていると思っていて。歌がなかったら他のこともこんな長く続けられていないと思うし、でも、歌だけだったらこんなに長く続けられてもなかったのかな、とか。
私にとっては全部が栄養になっての、歌なんじゃないかなって思うんです。

でも、ずっと「歌手です」って自信を持って言えるまでが長かったですね。20年かかったのはかかりすぎだろうって思うんですけど、今はちゃんと「アニソン歌手です」って言えるようになったと思います。
セットリストに入りきらないぐらいたくさんのアニメソングが今はあるので、全部宝物ですね。

――そんな中川さんが数々のアニメソングを歌い続けて迎えた、2026年5月の20周年のバースデーライブで、舞台に立ったときの率直な気持ちを教えてください。

本当にバースデーライブは、コロナの時も、そして妊娠を発表した時も、シングルが出せないでいた時も、どんな時でも絶対欠かさずに「ここだけはやりたい」と思ってやってきた日でした。ファンの皆さんも「5月5日が正月でしょう」ぐらいに言ってくれるくらい(笑)。なので、ライブができてすごく嬉しかったです。
でも、産後初バースデーライブだったので「大丈夫かな?お客さん来るかな?」とか、「体力戻ってるかな?声は出るかな?」とか、本当にドキドキしていました。

バースデーライブの様子
中川翔子 公式インスタグラムより

ライブでは、もうずっと一緒にやってくれている大好きな「貪欲戦隊ギザレンジャー」というバンドのみんなの演奏で歌える時が一番楽しいなって。ロックな曲を歌っている時にヘドバンしながら「うわー、楽しいー!」って、脳から貪欲汁が出ました(笑)
やっぱりライブって「生きてる!」っていう感じが一番するし、自分が絶対に健康じゃないとできないし、そこまでの体の持っていき方も、本当に難易度が高かったんですけど、なんとかなって、衣装もギリギリ入って。特典会とかもやらせていただけて、バースデーライブに新曲の発表できるなんて、こんな嬉しいことはないですね。

最高のご褒美が待っててくれたというか、悩んで悩んでクヨクヨしたこともあったけど、みんなに会えるライブができるのがやっぱり一番幸せです。

――そのライブには、お子さんも来てくれて“リアル『【推しの子】』”みたいだとご自身でもおっしゃっていましたよね。

そう(笑)。別に自分が『【推しの子】』のアイみたいとか言ってるわけじゃなくて、『【推しの子】』を見てて、双子がロンパース着てライブ会場に来るっていうのがかわいくて、それをやりたいなっていうのは思っていました。
赤ちゃんがどっちも風邪を引かずにいてくれることと、あとはママが衣装を着てステージで歌うっていう状況と、双子の赤ちゃん。これが揃わないとできないから「めっちゃ『【推しの子】』じゃん!」と思って。
オタ芸してくれないかなと思って、一応ペンライト持たせてみたけど、さすがに無理でした(笑)

――その時のお子さんはどんな様子でステージの中川さんを見守っていたのか、後から聞きましたか?

バースデーライブ当日の双子とのショット
中川翔子 公式インスタグラムより

でも、泣かないでニコニコしていたみたいで、かわいいなって思いました。男女の双子ではなかったけど、とっておきのフリン・ライダー(ディズニー作品『塔の上のラプンツェル』に登場する大泥棒のキャラクター)のロンパースを着たコスプレで来てもらいました。

去年はお腹の中にいて、今は出てきたんだなって思うと、ここまで人生変わるって面白いなって思います。
高齢出産でもあったから、本当に毎日怖かったこともあったんですけど、レベル40にしてここまで人生が激変してここからまったく知らないことだらけなのは、ゲームでいうと、「強くてニューゲーム」が始まったみたいな。なんか不思議な感覚で全部楽しかったですね。

バースデーライブに来てくれた皆さんも本当に長く応援してくださっている方が多くて。親戚以上に会ってるから、もう家族みたいな感じの目線で見てくれるんです。こんなに人生変わっても関係なく来てくれるってすごいなって。双子も遠くからだけど見てもらえて、なんだか親戚の集いみたいになりました(笑)

――あらためて、今年で歌手デビュー20周年を迎えた中川さんの今後展望を教えてください。

最近やっと体型が戻ってきたので、できれば写真集の頃まで絞って、そして、憧れの松田聖子さんや南野陽子さんや森口博子さんみたいに、ちゃんと変わらず歌い続けて。そして「しょこたん」って死ぬまで呼んでもらえるような感じに頑張りたいですね。

そして、まだまだ新しいアニソンにも出会いたいです。
アニソンって、本当に年齢とか国境も全部関係なく、唯一日本語のまま海外でお仕事できるすごい世界だなと思うし、出した瞬間よりも歌い重ねたり、人の人生に寄り添った光る思い出みたいになってくれているから、すごいなって思います。

先日フランスでライブをした時に、代表曲である『空色デイズ』が、昔フランスでライブした時以上にちゃんと育って、みんなの思い出になってみんな日本語で大合唱して、「しょこたん」って呼んでくださって。「おかえり」って言っていただけたのもすごく嬉しかったです。
歌がある人生で本当によかったなって改めて思ったので、行ったことない国とかもまだまだ行ってみたいですね。

撮影:河井彩美