2025年に投稿されたインドネシアの少年がボートの船首で踊る映像に、韓国のファンが『夜の踊り子』を合わせたのが2026年1月ごろの出来事。海外の著名人(サッカーのネイマール選手、NFLのトラビス・ケルシー選手、BTSのVさん・ジョングクさんなど)をはじめ、国内外の多くの有名人がSNSに投稿することで、一気にミームとして世界中に拡散していきました。
バイラルヒット現象の内幕「ちょっとやばいかもしれない」気づきから1位獲得まで
――レーベル側が「これはバズっている」と確信したのはいつごろだったのでしょうか?
若いスタッフからの情報で、2026年の2月ごろには「ボートの動画でちょっと使われていますよ」という話が来ていて、「ボート!?」と思いました。「韓国で流行っているみたいです」という報告でしたが、その翌週には「ちょっと(盛り上がりが)やばいかもしれない」という話になって。
ITZY、ZEROBASEONE、TWS、ENHYPEN、QWER、LE SSERAFIMといった、韓国のアーティストの方々が次々と投稿してくださったのがきっかけで、そこからどんどん爆発的に広がっていきました。3月中旬から末あたりには大きな動きを感じ取っていましたが、まさかここまでとは、という感覚でした。
今回の流れで珍しかったのは、ショート動画のミームからSpotifyやApple Musicでの再生にもちゃんとつながっていったことです。「あれ?ストリーミングでも聴かれ始めた」という話がしばらく続いて、ゴールデンウィーク前後にチャートが急上昇し、1位を獲得しました。
――ゴールデンウィークというタイミングも大きかったのでしょうか?
通常、ゴールデンウィークって再生数が下がりやすい時期なんです。でも今回は、キャンプ場やイベント会場などみんながゴールデンウィークに集う場所であの振り付けを楽しむ動画を撮るのが流行ったみたいで、それでまたどんどん広がっていきました。
山口はいろいろな情報を自分でキャッチしていて、「自分もやったほうがいいですか?」と聞いてきたので、「やってみたらどう?」と背中を押したら、家で「踊ってみた」を自身の配信でやってくれました。
その後、「投稿している人に“いいね”してるんだけど失礼じゃないかな?」という相談が本人からあり、「逆に一郎君から“いいね”もらえたら嬉しいんじゃないかな。」と伝えたところ、山口が「いいね」をさらに積極的にしたことで「山口さんが見てくれた」と大きな話題になって、さらに広がっていった印象です。楽曲制作の合間を縫って “いいね”を押してくれたことには頭が下がります。
――山口さん本人がノリノリで踊っている動画も話題になりました。
TikTokやショート動画が中心に拡散されたので、小学生を含む10代の若い層にまで「新しい曲」として届いて喜んでもらえましたし、過去の曲があれだけ評価されるのはバンドメンバーみんなにとってもめちゃくちゃうれしいことだと思います。
