<味方良介 コメント>
刑事という仕事に対して非常にまっすぐで、勤勉かつ誠実な人物です。実直であるがゆえに、どこか堅苦しく、高圧的な鎧(よろい)を纏(まと)っているようにも見える。確固たる信念を持っている反面、視野が狭くなってしまう危うさもある人間だと感じています。だからこそ、中谷という人物の呼吸や目線、相手との距離感を大切にしながら、不器用さや人間らしさを丁寧に表現できればと考えています。
犯罪被害者支援室にフォーカスを当てた作品ではありますが、一つの事件に対して、それぞれが何を感じ、どう向き合うのかが非常に色濃く描かれています。立場が違えば正義も変わるし、守りたいものも違う。そのなかで必死にもがきながら前に進もうとする人たちの姿に、この作品の大きな魅力があると感じています。
サスペンスとしての緊張感はもちろん、人間ドラマとしても深く楽しんでいただける作品です。
