黒木華さんと野呂佳代さんが、ドラマ『銀河の一票』の撮影エピソードを語りました。

月10ドラマ『銀河の一票』(カンテレ・フジテレビ系)は、政治家の不正を密告する告発文をきっかけに、すべてを失った与党幹事長の娘であり秘書でもある星野茉莉(ほしの・まつり/黒木)が、スナックママ・月岡あかり(つきおか・あかり/野呂)を東京都知事にすべく選挙に挑む、選挙エンターテインメント。

毎話、茉莉やあかりがひたむきに生きる姿や、都知事選に向けまっすぐ突き進む様子に「いま見るべきドラマ」「言葉が沁みる」「希望を感じる」などと多くの反響が寄せられています。

本作で茉莉を演じる黒木さんと、あかりを演じる野呂さんにインタビュー。お互いの印象、それぞれの役づくり、撮影現場の様子、そして忙しい2人にとっての「体力を回復する“スイッチ”」について聞きました。

黒木華&野呂佳代 お互いの信頼できるポイントは?「裏表がない」「目に安心できる“何か”がある」

──本作で初共演のお2人。すでに撮影も中盤まで進んでいるとのことですが、改めてお互いの印象を聞かせてください。

黒木:テレビで拝見していて、明るくて可愛らしい方だなと思っていたのですが、今回共演してみて本当に素敵な方だなと実感しています。ご自身でも「素直だ」とおっしゃっているのですが…(笑)。

野呂:言っちゃってます(笑)。

黒木:その素直さがお芝居にも出ていて心に響きますし、周りへの気づかいもできて、改めて本当に素敵な方だなと思います。

野呂:めっちゃうれしいです!黒木さんは映画やドラマ、舞台もやっていらして、作品の中で見せる可愛らしい笑顔にホッとするなと感じていました。

あとは、はっきりと物事を言ったり、きびきび動いたりする役柄が多い印象があったので、「怖かったらどうしよう」とも思っていました。黒木さん自身が怖そうというよりも、私がミスをして迷惑をかけてしまったら…という心配でしょうか。だから、本読みのときは緊張してあまり顔が見られなかったです(笑)。

でも、その本読みの際に頼もしいなと思ったことがあって。このドラマは政治の用語なども出てきますし、そもそものセリフ量があって大変なことも多いので、スタッフさんはいろいろ提案をして気を使ってくださっていたんです。

そこで黒木さんが「大丈夫です」とピシッと言い、場の不安を払拭してくれたその姿がとても頼もしかったです。

俳優さんはきっちりされた厳しい印象の方が多いので、そのときは厳しさゆえの頼もしさかなと思っていたんです。でも、撮影が始まり、お芝居をしたときに私を受け止めてくれているんだということが、目から伝わってきました。

こんなにセリフの多い役は初めてで緊張していたのですが、私が投げたものは黒木さんが全部受け止めてくれて。それに気づいたとき、全力で頼らせてもらおうと思いました。

個人的に、「素直に感じたことを表現したい」という思いがあるので、黒木さんのステキなお芝居を隣で見ながら勉強させてもらえている毎日に充実感がありますし、何かお返しができたらいいなと思いながら日々撮影しています。

たぶん、撮影の最終日にも思うはずですが、(バディの相手が)黒木さんで良かったと心から思っています。

──バディ役を演じるには信頼感は大切かと思います。すでに言葉の端々から信頼感は見えますが、相手の「信頼できるな」と思った瞬間のエピソードを聞かせてください。

黒木:野呂さんは、本当に裏表がない方。例えば、撮影が長時間続き疲れたときも疲れた感じを隠さないのですが、人に気を使わせるような空気感ではまったくなくて。だから、私も一緒にいると安心して同じスタンスでいられるんです。

大人になると同じ気持ちを共有できるようになるまでに時間がかかりますよね。特に私は人と仲良くなるのに時間がかかるタイプなので…。

でも、野呂さんは素直で、大人になるにつれて無くしがちなものを持ち続けていて、それでいて大人としての気づかいも持ち合わせているので、そういうところが素敵だな、と。私はいつも助けられています。

野呂:うれしい!黒木さんは、雑談をしているときも、お芝居をしているときも、目から“受け止めてくれている感”が伝わってくるんです。目に安心できる“何か”があるな、と。

現場では「大変だ」「こっちも大変だよ」と“大変だ合戦”になることがあって。そのなかで、たまにうっかり自分のことを優先してしゃべってしまうことがあるんです。

黒木さんのほうがセリフがあって大変なのに「そうだよね」と受け止めてくれて。受け止めてくれたと気づいたときに「すっごいごめんだけど、すっごいありがとう!」と思う。安心感がありますし、つい甘えてしまっています(笑)。