<コラム>『いちばんすきな花』第2話

『いちばんすきな花』第2話のハイライト…

――物語中盤、有休消化中なんだから「旅行とか行かないんですか?」という問いかけに、椿(松下洸平)が一言

「引っ越しのためにとった休みなんで…」

まじめか!!!!!!!!!!!!

この心の声にリンクしたような“二人(夜々ちゃん&紅葉くん)の絶句”、最高でしたね!!??

――その直後、改めて自己紹介した夜々ちゃん(今田美桜)へ、失礼のないように“年齢”を聞く椿

「干支は?」

なんでだよ!!!!!!!!!!

(回りくどすぎて、一瞬ホントにぶん殴りたくなったよね??)

――そんなこんなあったけど、究極のハイライトは物語序盤。椿の弟・楓(一ノ瀬颯)が一言。

「社会の闇を擬人化したら、兄ちゃんになるよね…」

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・・・

(噛みしめるように)
“社会の”、“闇を、“擬人化したら”、“兄ちゃんになるよね…”

(もう一度噛みしめるように)
“社会の”、“闇を、“擬人化したら”、“兄ちゃんになるよね…”

(とどめにもう一回)
“社会の”、“闇を、“擬人化したら”、“兄ちゃんになるよね…”

(「社会の闇」を、「擬人化する」。つまり、イコールでつなぐ)
「社会の闇」=「兄ちゃん」=「松下洸平」

無理!!!!!!!

言い得て妙過ぎて、無理!!!

申し訳ございません。ハイライトだっつってんのに、ちっとも1ヵ所じゃないことは当然として、僕、決して、誰か、役者さんに思い入れを持ってドラマを見るタイプじゃないんです。むしろ、テレビドラマの監督とか脚本とか、プロデューサーとか、はたまた劇伴とかで「このドラマ見る!」ってのはある。そういうタイプのドラマオタクで、この俳優だから見る!!ってのは、決して、断じて、ないんです(役者さんで見ちゃうと、物語に没頭できないじゃないですか?)!

だけど、このドラマの椿には、いや松下洸平さんには、いや木曜劇場の松下洸平さんには(僕の「コラム」的には2021年の『知ってるワイフ』!)、なぜだか、どうして、どこまでも、魅かれてしまうのは、なぜ???なぜなんでしょう???(知らんがな)

社会の闇を擬人化したら、松下洸平になるよね…

で、あのときから(どのとき?)、松下洸平さんを松下洸平さんとして認識したあのとき(たぶん、2012年『もう一度、君にプロポーズ』@TBSのとき?)から、感じていた、松下洸平さんへの勝手なイメージ…絶対イケメンなはずなのに「絶対イケメン!!」とは言いきれない…あの感じ…いや、だって、イケメン俳優ってのはたいてい、男女のカップリングをさせたら、“お似合い”ってなって、その先の“幸せ”が見える…だから、通常のラブストーリーが自然と、難なく、成立してしまう…んだけど、松下洸平さんの場合、そうではない…成就しない、決して幸せにはなれない(そこまで言う!?)、何かがある…。その、何か…それは…

「社会の闇を擬人化したら、兄ちゃん(=松下洸平)になるよね…」

無理!!!!

無理すぎ!!!!!

刺さりすぎて無理!!!!

大変申し訳ございません。ついつい、共感の域を越えて、松下洸平=僕になってしまって、味わい過ぎてたら、繰り返しになってしまいました。大変申し訳ございませんでした。

“再び4人がそろう”ってだけなのに…ちゃんと面白い!!を成立させてしまう!

で、今回、なんの話でしたっけ?(おい!)

そうそう、このドラマ、松下洸平さんだけが、主演じゃないんですよ???(知ってる)

もっかい味わいますが、“社会の闇を擬人化したら”、の(しつこくこれに執着)、“社会の”を取ってみる…。ただの、“闇を擬人化したら”に、してみたら、神尾楓珠さんにも当てはまるんですよ!?(どういうこと!?)

なんだけど、神尾楓珠さんってのは、ファンタジー的な“闇”も内包してそう(魔法使い的な闇の方ね!…どういうこと?)だから、この世のリアル…松下洸平さんが放つ、どこにでもいそうな風情だけどイケメンという“社会性”、から連想される、 “社会の闇の擬人化”=松下洸平という、このロジック!!!(意味不明)そして、それと、紅葉くんを演じる神尾楓珠さんが放つ闇との対比!!!!(結局、意味不明!)

で、終盤の、ゆくえ(多部未華子)と夜々ちゃんが、表面上ではちっとも嚙み合ってないのに(“嫌味”が交錯してるとことか)、その内、心同士では通じ合っているっていう、このポジティブなチグハグを会話劇で成立させてしまうすごみ!!!

っていうか、そもそも、第1話が、“4人がそろう”だったのに、第2話は“再び、4人がそろう”ってことだけ。もうそれだけで物語を成立させてしまう=ちっとも話進んでない感じするのに、ちゃんと面白い!!を成立させてしまう!このすごみ!!!

それどころか、“再び、4人がそろう”のその先、“忘れ物(=約束)をする”をドラマティックの頂点へ持っていく、持っていける、このドラマの恐ろしさですよ!!!

うん、つまり、最終的に言いたいことは、松下洸平さんのなんだかんだじゃなくて(おい!)、脚本の生方(美久)先生、とてつもない!!!!!ってこと!!!

いやいや、だけど、椿には、元婚約者(臼田あさ美)が戻ってきちゃうしさー!!!

あぁぁぁ、もうぅぅぅーー、俺たちの椿!!!再び!!!!(何が!?)