千原ジュニアさんが、直筆で描き続けた5年間の“集大成”への思いを明かしました。

4月19日、千原ジュニアさんが著書『千原ジュニアが五年で描き溜めた四コマ漫画全集』(扶桑社)の発売イベントに登壇。

本作は、15年にも及ぶ連載の中から、5年間描き続けた4コマ漫画を全517本を収録。2020年から2025年にかけて、『週刊SPA!』(扶桑社)での連載『囚囚囚囚』で掲載した作品が収録されています。

15年間、週刊連載を1回も休むことなく続けてきたというジュニアさん。2023年に発売された、前作『嗚呼 蝶でありたい』に、新作264本超の作品を加えた5年分の軌跡を詰め込んだ、“愛蔵版”といえる本作への思いを語りました。

千原ジュニア「四コマは、如実にすべるから芸人が一番避けたいジャンル」

ステージに登場したジュニアさんは、「非常に分厚い本にまとめて発売していただけるということで、うれしく思っております。ぜひ手に取っていただいて、クスクスッとしてもらえたらこんなに幸せなことはない」と満足そうな表情を浮かべます。

四コマ漫画を描くにあたり「大変だったこと」を聞かれると、「僕は、数々の素晴らしい四コマ漫画を描かれている先生方の顔をほとんど知りません」と前置きし、「芸人として、顔バレ、名前バレしている状況で笑ってもらえるのかどうか」と、四コマ漫画については「リスキーだと感じていた」とコメント。

描くにあたり「説明過多にならないように、説明不足にならないように」と苦心した点を明かしつつも、「四コマは、如実にすべるから芸人が一番避けたいジャンル」だと、四コマ漫画というジャンルの難しさについても吐露しました。

お気に入りの作品は、「清水寺の住職がLINEの返事を漢字一文字でしか返してこないやつ」

改めて本作の連載期間を振り返り、「5年間、毎週3本、休みなく四コマを描き続けた時期が芸能生活の中であってもいいかなと思う」とひとこと。漫画は家で執筆していたそうで、「長男が4歳ぐらいまでは、漫画家だと思われていた」と笑いを誘います。

漫画のネタ作りに関しては、「漫画のためになることを考えたり、ネタが浮かばないときは、5000ほどワードを書いたカードをめくりながらインスパイアされることを探したり」と、制作の裏側を語る場面も。

現在、3人の子どもがいるジュニアさんは、家族からの反応を聞かれると、「小学三年生の長男にはまったく刺さっていない。妻は僕の仕事にまったく興味がなくなったのか」と笑いを交えますが、「長男はアルバムのように『小さい頃こんなことがあったんだ』と喜んで読んでくれるようになった。妻は子どもが3人いるし、下の子がまだ0歳なのでもちろん時間がない」と優しいまなざしを見せました。

最後に、「どんな人におすすめしたいか」と聞かれたジュニアさんは、2022年3月に、国指定の難病「特発性大腿骨頭壊死(だいたいこっとうえし)症」の治療で、右股関節の人工関節置換手術を受けて入院生活を送った際に、「小説とか映画とかを見るのがつらい精神状態だった」という当時のエピソードを披露。

入院時に、古舘伊知郎さんから『よりぬきサザエさん』(著:長谷川町子)をお見舞いにもらったそうで、「四コマ漫画は何も考えずにパラパラ見れる」とつらい入院生活の救いになったとしみじみ。自著についても、「もし、近くに入院などされている方がいらっしゃいましたら」とアピールしました。