指原莉乃さんが、秋元康さんに言われた言葉について明かしました。
指原さんは、『ザ・ノンフィクション「就職先はさる軍団2~汗と涙の新入社員物語~ 後編」』(7月16日14時~/フジテレビ※関東ローカル)のナレーションを担当。
2020年の春、“反省ザル”でおなじみの日光さる軍団に入社した10人の新人たち。1000年続く伝統芸能である「さる回し」の技を、先輩たちから習得すべく、叱咤や激励を受けながら、奮闘を続けています。
そんななか、ある新人が会社から姿を消しました。さらに、別の新人の行動を映した動画がSNSで拡散され、炎上するという騒動が。客前で披露するはずの「新人発表会」は中止に追い込まれ…時代の荒波のなかで、伝統芸能の世界に生きる新人たちを追います。
指原さんは、先週に続き、『ザ・ノンフィクション』のナレーションを担当。3年ぶりのナレーションで接した「日光さる軍団」のVTRに「最近の現実を見ているような気持ちにもなった」と収録後のインタビューで語りました。
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新人の失踪、SNSでの炎上…苦境に立たされた会社はどうなる?
2022年春、入社から8ヵ月。伝統芸能の世界に足を踏み入れた10人の新入社員たちは、相棒となったばかりのサルと共にお客さんの待つステージに立ちます。
彼らが入社したのは「日光さる軍団」。“反省ザル”でおなじみの村﨑太郎(61)さん率いる「猿まわし」を行う会社です。
伝統芸能を受け継ぐ「さる軍団」も、今や「週休2日シフト制」の会社組織に。「働き方改革」という時代の波に揺れています。その一方で、新施設を続々オープンさせるなど、コロナ禍で落ち込んだ収益をなんとか回復したい会社にとって、新人たちが一日も早く一人前になることは切実な課題でもありました。
2023年1月。1年で最も忙しい年末年始の興行を無事に終え、新人たちは、2月に行われる「新人発表会」に向けて練習に励んでいました。そんななか、一人で興行もこなせるほどに成長していた中村(20)さんが、突然、会社から姿を消しました。
指導役の先輩社員に届いたのは「自分が何をやりたいのか、なりたい姿がなんなのか、そもそもこの仕事に向いているのか分からなくなりました」というメッセージ。
さらに、地方興行に出ていた新人の行動を撮影した動画が「サルへの過剰なしつけではないか?」とSNSで拡散され、炎上。客前で披露するはずの「新人発表会」は中止に追い込まれてしまいます。
伝統芸能や師弟関係、生き物の命と向き合う仕事を選んだ新入社員の汗と涙の行方を、カメラが見つめました。
<指原莉乃 インタビュー>
――後編でも、新人が抱える葛藤が描かれ、失踪、SNS上での問題など、さまざまなことが起こりますが、どんな印象を持ちましたか?
正直に言うと、伝統芸能には難しい部分もあるな、と思います。厳しい指導は問題だととらえられてしまうこともありますし、私自身にもどこかにそういった目線がありました。
ただ、それでも続けていかなければいけないという使命を持った会社とそこに取り組んでいく新人や先輩方の姿を見たときに、簡単な考えでは語ることはできないな、と感じました。
よく見て、よく知ることが私たちにできることかな、というふうに思いました。
今回で、印象が変わった部分もあります。それは、太郎さんが本当にお猿さんを大事にしているということ。もちろん、大事にしているだろうとは想像していましたけど、それ以上のリスペクトがあるというのに驚きました。お猿さんを道具にするな、と言っていたのが印象的でした。
――近しい人間関係のなかで、世代間ギャップが描かれる場面もありました。どう感じましたか?
「最近の若い子は…」みたいな言い方はしないようにしているんですけど、実際、若い子たちとの接し方は変わってきているし、すごく難しいなって思います。
だからこそ、誤解がないように、変化や新しい挑戦があったときには、全部自分の口でしっかり説明するようにしています。今回のVTRを見てもそうですが、なんとなく気持ちで…というのは伝わらない時代だと改めて思いました。
それと、間違っているとは思わないですけど、気合や根性、我慢とかそういうことではもうないんだろうなってことも。時代が変わっているのですから、私たちがそこに合わせていって理解していくしかないっていう感じがします。
私は30歳で、まだギリギリZ世代についていけるから変化にも応じられていると思うんですけど、太郎さんは、大先輩なのに、SNS時代の若い子たちに合わせていこうとしていて、ああやってできる人は少ないと思うので、先輩に言うのもおこがましいですが、すごいなと思いました。
――本作では、師匠と弟子の関係も描かれますが、指原さんにとって一番の“師匠”といえば?
それはもう、秋元康さんと言わなければ(笑)。秋元先生は、人生でもっとも影響を与えてくださった人ですので。
最近、秋元先生から10年以上前に言われた「エンターテインメントは汗をかかなければいけない」という言葉を思いだすことが多くて。最近まで忘れていたんですが…多分、私は汗をかいていなかったから(笑)。
それが、(いとう)あさこさんの単独ライブで、あさこさんがむっちゃ汗かいているのを見てその言葉を思い出し、若槻(千夏)さんと「私、何もしてないや」としゃべったんですよ。
それで、「汗をかかなければ」と思ってはいるんですが、毎日クーラーの効いたスタジオで過ごしていて。
今回、このVTRを見たのもそうですし、思い当たる節があり過ぎるので、ちょっと汗かきたいな、と思っているところです。
――そういう意味では、今回は今の指原さんに刺さったテーマだったのではないでしょうか?
すごく刺さりました。新人、先輩、師匠という題材も、SNSでのトラブルという問題もそうですし、最近の現実を見ているような気持ちにもなって。
便利だけど恐ろしい世界ですけど、ただ、それがなかったら見えなかったこともいっぱいあったと思います。
<ナレーションの一部を紹介>
<予告動画>
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7月16日(日)14時~「就職先はさる軍団2~汗と涙の新入社員物語~ 後編」 予告