“るろ剣”アフレコに臨む際のルーティン「一つ結び」「パンツを履く」「手をポッケに」

──皆さんそれぞれ、アフレコをするときのルーティンはありますか?

斉藤:これちょっと聞いてみたい。みんなどう?ある人!

高橋:(挙手して)はいっ!

八代:すごくいい返事!

斉藤:なんでしょう?

高橋:薫ちゃんはポニーテールなので、アフレコのときは一つ結びにしてます。

斉藤:なるほど!

小市:そうだ!

高橋:(ポニーテールをアピールしながら)でしょ?

斉藤:ごめん、全然気づいてなかった…。

高橋:私、1話のアフレコのとき、(薫の印象的な)リボンをつけてたの覚えてます?

斉藤:…あぁ、ねー。

小市:覚えてない言い方(笑)。

一同:(爆笑)。

高橋:形から入ると言ったらあれですけど、ポニーテールってキュッと縛る感じなので、「師範代!」という感じは声に乗るかなと。(気持ちも)しゃんとしますね。

小市:そういう意味で言うと、私は基本パンツを履くようにしています。男の子なので。

八代:なるほどね。

小市:スカートを履く日もあるんですけど、そのときは基本的に中にハーフパンツみたいなアイテムも履いています。絶対にここ(股下)をスカスカさせないっていう(笑)。

斉藤:使えるかどうか分からない言い方だけど(笑)。

八代:伝わってはいる(笑)。

高橋:スカスカすると、内またになる感じがあるからね!

小市:そうそう!

八代:僕ら「分かる!分かる!」って入っていけないから(笑)。僕も佇まい的にルーティンというかクセがあって…台本を持っていないほうの手をポッケに入れがち。

高橋:入れてるー!

斉藤:確かに!

八代:我々、正面のマイクに向かって、台本を手に持ってアフレコをしているのですが、みんなそれぞれ役によって佇まいが違うんですよ。そういう意味で、左之助と言えば“悪一文字”を背負っている者ですから、自然と手をポッケにツッコみたくなるんですよね。

高橋:印象的!

八代:(斉藤さんに向かって)何かあります?

斉藤:特にないです。

八代:ないんかーい!

一同:(爆笑)。

斉藤:っていうのには理由があって。ルーティンを作りすぎると、それが外れたときに良いパフォーマンスができなくなるような気がしていて。

高橋・小市・八代:あー!

斉藤:どんな状況下でも、常にそのときのベストを尽くせるような状態に自分を持っていたいというか。

小市:すごい。

斉藤:幕末の頃なんてさ、大変ですから。いつ戦いが始まるか分からないんだから。「こういう型で、こういう構えじゃないと戦えません」なんて言ってられないんですよ!

八代:すごい力説(笑)。

斉藤:あの頃は大変だったんだから。

高橋:そうね。

八代:「あの頃」って、当時に生きてた人みたい(笑)。

斉藤:ただ本当に、常に臨戦態勢でマイク前にいるというのは意識しています。

八代:確かにそれはあるね。

高橋:じゃあ、リボンがいつ千切(ちぎ)られても大丈夫なような心を持っておきますね。

斉藤:そうですね…(笑)。

小市:アフレコ現場で、リボン千切られるの?

斉藤:そんなことある(笑)?

高橋:「そこのマイクどけ!」って(笑)。それでも「負けない!」(という心持ちで)。

小市:その現場怖い!

斉藤:『るろうに剣心』は笑顔の絶えない現場です(笑)。

八代:説得力ありますか?大丈夫ですかね(笑)。

──最後に、今作ならではの見どころを聞かせてください。

高橋:原作の第1話から見ていただけるっていうことは、すごくありがたいなと思っていて。今作を見ていただければ、『るろうに剣心』のすべてを知れるんじゃないかと。『るろうに剣心』への道が手厚いです!

斉藤:間違いない。

高橋:タイミングによっては「なんとなく知っている」という世代の方もいると思うんですけど、これから「剣心が生きていたのはこういう時代です」「剣心はこういう生い立ちです」ということを含めて、見ていただけるのはありがたいですね。

斉藤:ここからさらに“るろ剣”ファンがどんどん広がっていくこと間違いなし。僕から話したい魅力はたくさんありますけど、1話冒頭からアクションシーンがめっちゃカッコいい!

高橋:カッコいい!

斉藤:ぜひ大音量、大画面で体験していただきたいなと思います。

小市:私は音楽にこだわりを感じていまして。剣心さんが登場したときに流れる「来ました!」「もう負けません!」っていう感じの音楽が…。

八代:分かる!たぎるよね。

小市:たぎる!アニメでもあるんですけれども、時代劇を見ているような気持ちにさせてくれると思っていて。それも一つの面白さだと思いますし、幅広い世代に楽しんでいただけるストーリーになっていると思います。(八代さんに向かって)どうですか?

八代:…最後か。

高橋:(見どころ)めちゃめちゃ言っちゃった。

八代:皆さんのおっしゃる通り!

一同:(笑)。

八代:僕らは誠心誠意、役に向かって、お話に向けてやっているんですけど、それ以上にスタッフさんたちの熱量もものすごくて。アフレコですごく熱量の掛け合いがありますが、スタジオの外でも熱の掛け合い、“もらい合い”があって、本当に幸せな環境でやらせていただいているな、と。そういうモノづくりの熱は、放送で伝わるかなと思っているので、ぜひその熱量を受け取ってください。

一同:よろしくお願いします!

撮影:河井彩美