竹内涼真さんがパワフルな歌声と演技で魅せます。

東京、大阪、福岡、愛知で上演されるミュージカル『奇跡を呼ぶ男』は、1992年に公開されたスティーヴ・マーティンさん主演の同名映画をもとに、2010年にミュージカル化。

本作は、伝道師を装って“奇跡”を演出し、献金を集めるカリスマ詐欺師のジョナス・ナイチンゲールが、田舎町での、女性保安官や足の不自由な少年との出会いにより、心の中に大きな変化が生まれ、そこから“本当の奇跡”を起こせるのかが描かれます。

音楽で、アラン・メンケンさんやグレン・スレイターさんなどブロードウェイのトップクリエイターが参加。ゴスペル調のソウルフルなナンバーが物語を鮮やかに彩ります。

めざましmediaは、主人公のジョナスに扮する竹内涼真さんにインタビュー。5年ぶりのミュージカルに懸ける意気込みやハードな稽古を支えるパワーの源を聞きました。

竹内涼真 演出家の意見に即、反応することが成功への近道

――公式サイトでは、本作を「僕がやるべき作品」と表現していました。そう確信した背景には、どのような思いがあったのですか?

劇中で披露する楽曲に大きな魅力を感じたことや、今の僕にそれらの楽曲はとても似合うんじゃないかと思ったことが大きいです。

――製作発表で「今後、ミュージカルをやらないくらいの覚悟で挑む」と宣言していましたが、稽古ではどのような手ごたえを感じていますか?

毎日、大きな手ごたえを感じています。稽古が日ごと変化していくことがすごく面白いですし、演出家のジェニファー・タンさんがアイデア豊富な方で、僕たち演者にユニークなアイデアを提案してくださり、そこに反応していくことがとても楽しいです。

――ジェニファーさんの演出で、特に印象に残っていることを聞かせてください。

本稽古に入る前にテーブルワークがありまして、「日本人がアフリカ系やアメリカ人を完璧に演じるのは不可能に近いことだから、皆、日系という設定にしよう」というアイデアを出してくださったことが僕としてはかなり衝撃的でした。そういう作品との距離のつめ方があるんだということに感動しました。

――稽古を通して「稽古好き」だと気づいたそうですが、具体的にどのようなところでしょうか?

お芝居が好きなので、何度も試せることがすごく楽しいです。より高いレベルのものを求めようとすると壁を感じることもありますが、演じるうえで当たり前のことなので大変だというつらさはないです。

――映像と生の舞台で、表現に違いはありますか?

映像と舞台で意識を大きく切り替えていることはありません。ただ、舞台ではよりいっそう“演出家の言葉を信じる”という姿勢が強くなります。

稽古や本番中、演出家は客席側から全体を見て、舞台上の僕たちには見えないものまで把握している。その視点こそが、作品にとって一番正しい“画(え)”だと思うんです。

だから、ジェニファーが何か言ってくれたときには、とにかく即、反応してみる。それが、今の自分にとって本作の成功への近道なのではないかと感じています。

――タイトルにちなみ、これまで「奇跡だ」と感じたことがあれば聞かせてください。

う~ん、奇跡は起こってないですね。それはこれから劇場で起きればいいなと思っています。

――奇跡的な出会いなどはありませんでしたか?

人でいうと、僕にはアクティングコーチが1人いるんですけど、その方との出会いは僕の俳優人生において大きなものでした。コーチとの出会いによって、表現の幅や演技のクオリティ、役柄と自身のリンクのさせ方のレベルが数年前とは大きく変化したと思います。