クランクアップまでにお互いの新しい一面を

──現場でお互いに刺激を受けていることがあれば聞かせてください。

永野:刺激を受けている…ないみたいで嫌ですね(笑)。

山田:考えこんじゃってね(笑)。でも、俺はあるよ!

永野:先に言われるの、すごい嫌です(笑)。

山田:ただ、「刺激」っていう言葉が合っているのか分からないんだけど…“安心”が多いなと思っていて。芽郁ちゃんには頼ることができているな、と。

永野:え?そうなんですか?

山田:そうそう。「ここは笑っていなきゃ」「堪えろ」と思いながらも、雨ちゃんの表情を見ているだけで悲しい表情が出てしまうって、自然なことでしょ。そういうものを引き出してもらっているなと思ってます。それが刺激なのかは分からないですけど。

永野:それで言うと、山田さんはどんなときでもフラットで、疲れて元気がなかったり、感情的になったりすることがないんです。それでいて、本番直前に空気を変える力を持っています。

山田:え~!

永野:その山田さんが作り出す空気は近くで見ているとすごいなと思っていますし、いつも引っ張ってもらっています。

──山田さんは、オンオフは意識して切り替えているのでしょうか?

山田:どうでしょう。逆に芽郁ちゃんは、撮影の合間にすごく明るくしゃべっていると思ったら、本番になるとポロッと涙を流すから、すごいなと思ってるよ。それと一緒じゃない?

永野:違います、違います。

山田:違うんだ(笑)。

永野:山田さんは、これ見よがしに空気を変えようとしているわけではないことも分かるんです。まとっているオーラなのかな。色が変わるというか…そう言うと私、占い師さんみたいに思われちゃうけど(笑)。でも、何かが変わるんですよね。

今回は、ワンシーンごとに集中力を使って丁寧に作らないと、いろいろなことがうまくつながらなくなるので、監督とも密に話し合いながら撮影しているのですが、以前の共演時よりも山田さんのすごさを一層感じています。

山田:前回は明るい役同士での共演だったしね。いやぁ、評価上がるなぁ。

永野:上げちゃったかしら(笑)。

──以前の共演時と今回の共演で、印象の変化はありますか?

永野:共演は2年ぶりくらいですよね。今回は役と近しいこともあって、より山田さんご本人を見られる瞬間が増えた気がしています。

山田:そうかも。

永野:役が近い感じですよね?

山田:近いと思う。今回は心の流れをリアルに表現することが多いから、ギアの位置を自分に近いところに持ってきていて。「自分だったらどう感じるだろう」と。だからこそ、素も見えているのかな。

永野:私の印象はどうですか?

山田:金髪じゃなくなった(笑)。

永野:金髪のとき、会ってなかったですよね?

山田:インスタで見てた(笑)。

永野:違う!会ったときの印象を聞かせてください(笑)。

山田:以前とは変わらないかな。年齢の割にと言うと失礼かもしれないのですが、芽郁ちゃんは子どもっぽさを残しつつも、考え方がしっかりしていて。いろいろなことに対して、深く考えるタイプなんだなと。

撮影が進んだら、もっと新たな一面が見えてくるのかな。

永野:それ、これからのテーマにしましょう!

山田:いいね!

永野:クランクアップまでに新しい一面を探っていきたいと思います!