――2023年2月に続くシリーズ第3弾を読んでいかがでしたか?
愛美さんはいつも美しく、「星組」のみなさんは愛にあふれていました。少しでも愛美さんの思いを汲めるように、憑依させるような気持ちで挑みましたので、読み終わってしまうのが寂しいというか、熱い輪のなかから離れることの寂しさを感じました。
(前回から)こんなに早いタイミングで、前後編で放送するとうかがった際は、うれしい気持ちと、「(愛美さんに)何かあったのかしら」という心配な気持ちと両方がありました。
ある意味でそれはどちらも予想通りだったといいますか、驚くような内容でした。

――今回は、愛美さんのお母さんが登場するなど、今まで紹介されてこなかったプライベートな部分も見られますね。
女性がふたり、親子水入らずのリラックスしたムードもありましたね。
踊り子として愛されて、充実した人生を送るのももちろん素晴らしいですけど、娘として、普通の女性としての生活や、家で温かい時間を過ごしているというのも知ることができて、ホッとしましたし、そういう場面を見られてうれしかったです。
あそこまで追わせていただけるのは、『ザ・ノンフィクション』チームと愛美さんとの信頼関係があってのことなのでは、とも感じました。

――愛美さんは、病床でもカメラに応えていましたが、特に印象的だったのはどんな場面ですか?
病床もそうですが、復活して初めて練習を開始する場面でしょうか…。体がどこまで動くか未知数だったわけですから。
また、宣言したものの本当にステージに立てるかどうか、確証がないなかで、「怖い…」と心境を打ち明ける場面など、本当にギリギリまで見せてくださっています。
私は鶴の恩返しで言うなら、襖(ふすま)は開けないでほしい、と思う、古いタイプの人間なので、そこを見せられる愛美さんを、同じ表現者としてすごいと思いました。
――気丈な愛美さんが、弱音も吐く場面はどう感じましたか?
いつもの愛美さんとは違う一面で、やっぱり、体は人の心に大きく影響するんだな、と思いました。
健康でも、熱を出した翌日なんかは、体に違和感が残って動きにくいですから、(がんを患っている)愛美さんはその何倍もしんどいはずです。
でも、体調がよくなると、愛美さん本来の明るさを取り戻すこともあって、人間の心と体は単純であり、複雑かつ緻密なんだなというのを感じました。
――愛美さんは、体がつらくても、自分を支えてくれている人への感謝を口にしますが、本仮屋さんは、何かに支えられたと実感することはありますか?
(一昨年に体調不良で)一時療養したときに、ファンの方からメッセージをいただいたのですが、それが「頑張ってください」というのではなく、「ゆっくりしてください」「自分の時間を大事にしてください」といった、本当に家族や友人からかけられるような、心のこもったもので。
そういった言葉に、今も支えられていますし、自分がそれまでやってきたことが、みなさんにもちゃんと伝わっていたのだと感じられて、こういうみなさんがいてくれるなら、安心して休むことも、安心して表現することもできるなと思いました。
――愛美さんと「星組」の関係にも通じるようですね。
「踊ることが生きること」であり、「応援することが生きること」ですよね。
今、生きていることの素晴らしさを全身全霊で表現する愛美さんは、なんてありがたい人なんだろうと思います。
番組をご覧になる方のなかには、自分が生きている意味がわからないという方…私だって、2日に一度くらい思いますから、そういう方もいらっしゃるかもしれませんが、それを好転させるのは、何かちょっとしたきっかけのような気がするんです。
そういう“きらめき”のようなものが、愛美さんの姿から感じられるのではないかと思いますので、ぜひご覧いただけたらと思います。
<ナレーションの一部を先取り公開>
<予告動画>
YouTube「FUJITV GLOBAL CHANNEL」で、『ザ・ノンフィクション』の予告動画を配信中!1月7日(日)14時~「私が踊り続けるわけ3~57歳のストリッパー物語~ 前編」