<第1話あらすじ>

望月奈雪(小野花梨)は、高校2年生のときに洋食店を営む父を亡くし、以来、唯一の肉親である弟の陸(岩瀬洋志)のことを最優先に生きてきた心やさしい姉。現在は、父の旧友である伊勢政和(杉本哲太)が社長を務め、その息子で幼なじみの和真(曽田陵介)も勤務するレストランチェーンで、経理として働いている。

ある日、交差点で信号待ちをしていた奈雪は、どこか不思議な空気をまとった青年・片岡朔弥(宮世琉弥)が赤信号にもかかわらず横断歩道にふらりと歩き出し、車と接触しそうになったところを寸前で助ける。しかし朔弥は、何事もなかったように奈雪にほほ笑みかけ、歩き出す。

奈雪がその様子を不思議に思っていると、夕方、陸が突然、朔弥を連れて帰ってくる。亡くなった奈雪たちの父のグラタンが食べたくてアメリカから帰国したという朔弥は、たまたま出くわした陸から、姉の奈雪が同じものを作れると聞き、なかば強引に陸についてきた。偶然の再会に驚き、困惑する奈雪だったが、朔弥は、そんなことお構いなし。

突然のことでグラタンは作れないという奈雪に朔弥は、このまま望月家に泊まり、明日、グラタンを食べると言い出す。

一方、朔弥との出会いをどこか楽しんでいる様子の陸だったが、実は朔弥に出会ったとき、無遠慮でぶしつけな態度をけげんに思って素性を尋ねると、朔弥は自らを死神だと名乗り、命の期限があると話していた。にわかには信じられないものの、その言葉に興味を抱いた陸は…。