大西流星くんにしか出せない“味わい”&欽ちゃん(原嘉孝)のイケボ

っというわけで、つまり、今回も、いや、まだ第2話だっていうのに、『横浜ネイバーズ』、マジで油断ならなかったね(油断するな)。

そもそも、雰囲気チャラそうなタイトルだし(失礼!)。ロンを演じるのが大西流星くんでゆるふわだし(おい!)。なによりロンってば無職で働いてないから余計に油断するし(そらそう)。だいたいそもそも今回の導入が、高校時代に“山下町の名探偵”って呼ばれてたからって探偵っぽい依頼が舞い込んでくるというカジュアルさだし(それはそう)。マジで探偵に相談しろ!だし(ホントにそう)。その依頼内容も、夫が700万円の借金してて、スマホをかたときも離さないから、不倫してるっぽ?みたいな、よくある案件だし。

だからそっからは、もう、はいはい、ってなもんで、いつもの感じ、探偵でもない若者に、探偵っぽい依頼が来て、ロンならではの視点とか、やる気とか、特性が活かされて、意外な真相へとたどり着きました~ってんで、もう筋は見えたじゃないですか(ドラマなめすぎ)。

つまりは、いろんな角度から見て、普通に、油断しかしない、なめてかかるしかない導入部だったわけじゃないですか(ちゃんと見ろ)?なのになのに、どうしてこうして、こんな、こんな話になるんでしょう。ねぇ、ねぇ(誰に!?)。

そもそもそもそも、今回のオチ、旦那が700万円を推し活(しかもバーチャル的なアイドル)に課金してました~ってさ、そこに待ち受けるオチってのは「トホホ」じゃないですか。「失笑」じゃないですか。で、そっからは普通に考えて「説教」じゃないですか。旦那、説教ターン!!じゃないですか。

なのになのに、ああなのに、このドラマときたら、夫の心情も、妻の心情も、“推すこと”についてまで、とんでもなく丁寧に、深く、だけどさりげなく描写するもんだから、トホホでも、説教でも、かといって社会派みたいに気どった上から目線でもなく、「今回も『横浜ネイバーズ』は、市井の人たちに、寄り添ってみました…」ってな感じで、やさしさみたいなものは当然そこにはあるんだけど、それと同じくらい、いやそれ以上に、いたたまれなさが残る。この、このよくわからない視聴後感、一体なに!?

いやだけど、ドラマの完成度として、物足りないとか、けしからんとか、なことあるか!!ってわけでもなくて、なんというか、いたたまれなさはあるんだけど、それでいい!というか、それでこそ『横浜ネイバーズ』!!っていうか、この感じ、これはなんなんでしょうね。この、この視聴後感は!?

うん、で、よくよく考えたら、ロンってば、別に何もしてないからね(何かはしただろ)。前回も、ただただ少しチャラくて、生意気に突っかかっていっただけで、別に何もしてないからね(それは言い過ぎ)。そら多少、頭が冴(さ)えた!ってのはあったのかもしれないけれど(十分冴えてたよ)、そこに特別性はなくって、もちろん特殊能力もなくて、欽ちゃん(原嘉孝)に教わった尾行がすこぶるうまかったわけでも、名推理が光ったわけでもなんでもないからね。

で、ついでにいうと、幼なじみでひきこもりの、ハッキング担当だと思ってたヒナ(平祐奈)ですら何もしてないからね(アカウント突き止めただろ!)。だけど、なのに、どういうわけか、謎に、ちゃんとドラマとして成立してしまった、この不思議な納得感。

ほいで、今回突き止めた事実は、ミステリ的な大解決!!発見!!してやったり!!だったはずなのに、あのロンときたら、あんなに普段は生意気なのに(おい!)ドヤ顔の“ド”すら醸さないからね。ちょっと、ほんのちょっと“察し…”くらいでとどめるからね。

あの、何ともいえないスマートさは、一体、一体何でしょう?あの、まったく茶化さないし、感情的になるでもなし、達観ともまた違った、全部を受け止める包容力でもなく、少し寂しげで、それでいて、全部諦めたってわけでもない、何ともいえない、得もいわれぬ、大西流星くんにしか出せない、あの“味わい”ってさ、一体どういうことなんですかね(だから誰にだよ!?)。

でもってこのドラマ、間違いなく社会派ではあるんだけど、それを冷めた目で見る主人公ではなく、ちゃんと自分も痛みがわかったうえで、うしろ向きではなく、前へ進もうとする姿勢は見せる…ってさ、なんていうかさ、この、この得も言われぬ味わい、何?(何回言うんだよ)

そういえば、肝心の、相方の欽ちゃんだけど…今回、尾行をロンに教えた以外、何してたっけ?…うん、最後の、ヒナに、カフェラテ持ってくるくだり、イケボが過ぎて、お兄ちゃんが過ぎて、ステキすぎて、ちっともセリフ入ってこなかった(ちゃんと見ろ!!)