──改めて、それぞれ演じる今泉と安藤の魅力を聞かせてください。
福士:わかりやすく熱い男で、ヒーローですね。自分だったら突っ込んでいけないところにも今泉は突っ込んで、人を救っていく存在だなと感じています。
緒形:ある番組のプロデューサーから「できるディレクターは、もちろん仕事もできるけど、はっちゃけ方を知っている」と聞いたことがあって。どちらもできる人ほど、ディレクターとして優れている、と。
安藤も仕事ができるし、はっちゃけ方もすごいんです。歌を披露する場面も…あるかもしれない(笑)。
福士:あるかもしれない(笑)。
緒形:だから、安藤もできる男なんです。僕もそういう人になりたいなと思う人ですね。
福士蒼汰&緒形直人が考える“役者としての正義”とは?
──お互いが演じるからこその今泉と安藤の魅力は感じていますか?
福士:緒形さんはすごくフラットに、重々しくなく、軽い感じで安藤を演じていらして。でも、ふとした瞬間に鋭さが見えるんです。その緩急が、緒形さんご自身の魅力が表れている部分なのかなと思っています。
──その緩急は、意識して演じているのでしょうか?
緒形:そうですね。もともと捜査一課にいたということで、鋭さ、洞察力、直観力みたいなものを強弱つけて出すことが大事かなと思い、意識しています。
──緒形さんから見て、福士さんが演じる今泉の魅力はいかがですか?
緒形:今泉はまだ(広報課に来たことに)戸惑っているところで。一緒のシーンもほとんどしゃべらないですし…(笑)。
福士:確かにそうですね。一緒のシーンは「えっ!?」とかしか言ってない(笑)。
緒形:だから、これからいろいろ知っていくことになるでしょうけど…1歩1歩成長していく感じが楽しめるんじゃないかなと思っています。
福士:変わっていく姿をお見せできるように頑張ります。
──今泉と安藤は、広報課の上司と部下であり、お互いに影響を与えあう関係になっていくと思いますが、2人の関係性にどんな印象を持っていますか?
緒形:2人とも「本当は、ここにはいたくない。やりたいことがある」と思いながら、もがき苦しんで戦っている。そこが共通点。お互いにいさめたり、引っ張り合ったりしながら成長する姿も楽しんでもらえたらと思っています。
福士:いわゆる“バディ”という、わかりやすい関係性ではないですよね。お互いにそうは思っていないし。でも、捜査一課を目指していて広報に来た今泉と、元捜査一課の安藤だから、はたから「似てる」と言われるんです。
最初は今泉も似ていることに気づかず「安藤さん、なんなんだ」と突っかかりますけど、安藤の内に秘めた熱い思いを知って、その熱が自分の持っている思いと同じ温度だと気づいていく。それが“バディ”だと見られる要素なのかな、と思います。
──広報は一般的な企業にもある部署ですが、役づくりのために参考にしたことはありましたか?
福士:広報課2係はメディア対応をする部署なので、企業の広報さんとやっていることが違うんです。警察をアピールする部署はまた別にあって、それは映画の宣伝などと似ている部分もあるのかなと思いますが…。
緒形:役づくりという点で言うと、僕は台本を読み込むしかないなと思います。どの作品でもそうですが。あとは、すでに中盤まで台本が手元にあって、事件が3つも4つも描かれているので、「今、なんの事件の話をしているのか」ということはしっかり叩き込んでいます。役に関しては監督にその都度指摘をもらって、みんなで作り上げている感じですね。
──福士さんは、役づくりの際に大切にしていることはありますか?
福士:僕はドラマなどの物語を見ていて、登場人物の関係性が変化し、心を動かされる瞬間がすごく好きなんです。だから、「ここは、相手のことをどう思ってるのかな」など、相手との関係性は一番に考えて演じています。
──正義について考えさせられる本作ですが、お2人にとっての「俳優としての正義(=大切にしていること)」を聞かせてください。
福士:たくさんありますが「その場に生きること」でしょうか。ドラマなので、少しオーバーなことをやる場面もありますが、なるべく嘘を減らして、その世界の中で生きることは、どの作品でも意識していることです。
緒形:僕は役に真摯に、誠実に向き合うことですね。台本を頼りに、一つひとつ自分の土台にして、骨にしていくことが大事だと思っています。
──まもなくドラマの放送が始まりますが、注目してほしいポイントを聞かせてください。
福士:僕はあまりセリフが多くないのですが、そんななかで大先輩方が長セリフをたくさんしゃべっていて。本当にカッコいい方ばかりなんです。それに負けないように僕ら若手も頑張っていますし、先輩方のカッコいい姿もたくさん見られると思うので、楽しみにしていてください。
緒形:フジテレビのドラマというと、ちょっとポップな軽めの作品が多い印象なのですが「骨太で重厚なドラマを本気で作ってきたな」と言ってもらえるように頑張っています。おじさんたちに注目していただけたらうれしいです(笑)。
──FODでのSeason2配信も決まっていますし、長く楽しんでもらえそうですね。
緒形:そうですね。まだまだ撮影は続きますし、でっかい山を登らなければいけないので、頑張ります。
