<ストーリー>

高校2年生の光と千花は、たび重なる遅刻のペナルティで体育館裏にある古びた倉庫の掃除を言いつけられた。オークションサイトに出品しようと古道具の品定めを始めると、缶に入った8mmフィルムを見つける。

千花が映写機に掛けてみると、映っていたのは眩(まばゆ)く輝く少女。荒い粒子越しにもわかる美しい姿に、光は心を奪われた。

親友の凌に「フィルムの少女に会いたい」と宣言する光。いつの年代のものかもわからないのに年上好きかと突っ込まれながら、光は凌と千花を巻き込んで謎の少女の手がかりを探しはじめる。次の日、3人の前に現れた転校生・美波はフィルムの少女にそっくりだった。

この少女の影を追いかける光、光を気にかける凌、凌に思いを寄せる千花、そして謎の転校生美波。四人の視線は、いつももどかしくすれ違い…。