占術研究家・水晶玉子さんが、2023年の展望と“運の掴み方”を語りました。
東西を超えて占術の幅広いメソッドを研究し、その的中率の高さから絶大な人気を誇る水晶さんが「水晶玉子 開運・和暦ダイアリー 2023」(世界文化社)を上梓。本書は日本古来の吉日を味方につけ、1年のスケジュールを立てるのに最適なオリジナル和暦ダイアリーです。
「来年、2023年は『癸卯(みずのとう)』の年、日々積み重ねたことが、やがて大きな力に変わる」と語る水晶さんに、和暦の活用方法、2023年の開運術について聞きました。
「運気を上げる確実な近道」は、自分自身のラッキーデーや注意日をあらかじめ知ること
――和暦活用術を書籍ではなくダイアリーにした理由を教えてください。
私はその日の出来事や気持ちをダイアリーに書くのが好きなんですが、デジタルツールだと文字数の際限なく書けてしまうんですよね。手書きだと決まった枠内にぎゅっと書けるのでいいなというのと、スケジュール帳にダイアリーがついていたら便利だなと思って本書を作りました。
ひと目で自分の運勢がわかる「十二支・天中殺の早見表」もついているので、生まれ年の干支だけでなく、生まれた「月・日」の干支を組み合わせることで、持って生まれた自分の資質や運勢をより深く占えます。自分のラッキーデーや注意日をあらかじめ知ることは、運気を上げる確実な近道なんです。
また、和暦ならではの、金運が上がる「一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)」「寅の日」「巳の日」、開運につながる「天赦日」「甲子」「三合の日」はもちろん、要注意な日「不成就日」「天中殺」「沖(ちゅう)の日」も記載しているので、自分のスケジュールと合わせて管理が可能になっています。
――運勢の悪い日をクローズアップするのではなく、「良い日を見つけていこう」という水晶さんの姿勢はとても前向きになれます。
私も占いを始めた頃は、「この悪い日を避けたい」とか、「この悪い運気はどうしたらいいんだ」みたいなことばかりを考えたりしていました(笑)。
和暦なのに、西洋占星術で「物事が停滞しやすい日」とされている「水星逆行」(※)の期間も「物流や移動に影響があり、生活にダイレクトに感じやすい」ので記載していますが、あまりにも細かく注釈を入れすぎると皆さん「どうしたらいいのか」と、迷ってしまうだろうなと思うので、悪い日は「天中殺」と「沖(ちゅう)の日」ぐらい。少し控えめかもしれません。
※惑星が公転のスピードと周期の影響で、地球から見ると逆の方向に動いているように見える現象。
「悪い日」だって普通の1日ですし、悪い日だけど何かをやらなきゃいけないときも多いので、「悪い日だけど、こういうところに注意しよう」という気持ちでダイアリーを活用してもらえたらと思っています。
――水晶さんの場合は、どのようにそういう日を乗り切っているのでしょうか?
私の場合は、そういう日は可能ならば重要な仕事は入れません。「この日は家で原稿を書きます」として、打ち合わせも入れず、できれば親しい人とも家族とも電話やメールのやり取りも必要最低限にしているかな。
なぜなら、そういう日はちょっとしたことでもエスカレートして感情的な気持ちをぶつけてしまうことも起きやすい。思いもよらないことがあるから、可能ならば家にこもっている感じかもしれないです。どうしても出ないといけない場合は、やるべきことをして、余計なことはしない感じですね。
誰にでも訪れる「天中殺」は「運の転換期」として活用を
――天中殺には怖いイメージが先行しますが、どう捉えたらいいのでしょうか。
天中殺は、12年ごとに2年間(月の天中殺は12ヵ月ごとに2ヵ月、日の天中殺は12日ごとに2日)、誰にでも訪れますが、単に不運な時期ではなく、「運気の転換期の不安定な時期」だと私は捉えています。天中殺は普段とは違うことが起きやすい時期、地に足がついていない、フワフワと背中に羽が生えているような状態なんです。
イレギュラーな運気が巡るので、その人の可能性が広がることもあるし、進むべき次のための休息のような迷いの時間になることもあります。だからこそ、天中殺に起きたことをどう生かすのかがその後の人生で大切になるんです。悪いことばかりではない人生の幅が広がる運気の時として、天中殺の意味を知って、心構えをしていれば怖くないと思います。
2023年はどんな年になる?運気UP方法は?
――2023年の開運方法を教えてください。
2023年は「癸卯(みずのとう)」で、「癸」は十干の最後の気、「卯」は春の気なので終わりと始まりが錯綜する年です。2024年からは新しいサイクルが始まるので、2023年は新しいことを恐れずに慌てずに、時間をかけて学ぶような姿勢が大切です。
注意するポイントとしては、あまり慌てて何かを掴もうとすると失敗しそうな気がする1年です。年によっては勢いが大切な場合もありますが、来年はそうではないですね。
複雑に絡まっていることをシンプルに、「大切なことは何か?間違っていることは何か?」と選り分けるきっかけとなる1年になると思います。それもいきなりではなく、ゆっくり整理していくことが2023年のポイントです。ゆっくり焦らずに向かってください。
運気は循環していますから、悪いことも良いことも続きません。「毎日が違う日なんだ」という、その“新鮮”さに気づいてもらいたいですね。運気を切り替えるのには「気分転換」がとても大切になってきます。
水晶さんの気分転換術、運気の切り替え方を聞いたインタビューは明日公開予定です。
「水晶玉子 開運・和暦ダイアリー2023」の詳しい使い方は、オンライン講座でも配信中。
詳細は申込サイトへ。
撮影/伏見早織(世界文化ホールディングス)
ヘア&メイク、着付け/瑳峨直美
衣装協力/創作きもの にしお(帯)