1969年10月5日に放送を開始し、今年の10月で放送50周年を迎えたフジテレビの人気アニメ『サザエさん』。

「日曜の夕方6時30分」といった同一の枠で、50年もの長きに渡って放送し続けているアニメ番組は世界でも『サザエさん』だけだという。

そんなメモリアルな年を記念して、11月18日(月)からの1週間を『サザエさんウィーク』と題し、『サザエさん』に関連したさまざまな番組が放送される。

そこで、11月17日(日)、お台場の湾岸スタジオにて、アニメ放送の初回から50年間サザエの声を務める声優の加藤みどり、24日(日)に実写版としてスペシャルドラマが放送され、サザエを演じる天海祐希、そしてサザエさん(着ぐるみ)が登壇し、会見を行った。

まずは、同一のテレビアニメ番組のキャラクターをもっとも長く演じてきた声優として、加藤がギネス世界記録に認定されたと発表が。同時に、アニメ『サザエさん』自体が持つもっとも長く放送されているアニメ番組の記録も更新。ギネスワールドレコーズジャパンの認定員による贈呈式が行われた。

贈呈式が終わったところで、「おめでとうございます」と天海祐希が花束を持って登場。すると、加藤が「私、何を隠そう80歳になります!でも、人生100年ですから、あと20年しっかりありますので、あと20年ほど稼ごうかな(笑)」とはつらつアピール。

さらに、司会の西山喜久恵フジテレビアナウンサーから「50年続けられた秘訣は?」と聞かれると「それはフジテレビがなくならなかったからです!」とジョークを。サザエさんに抜擢された当時、プロフェッショナルばかりがそろった現場で一番年下の加藤は、「やりたいことをやっていい」と言われたので、「勝手にアドリブを入れていたら(オンエアでは)全部カットされていた」などとエピソードを明かした。

一方、『サザエさん』の20年後を描くドラマに主演する天海は、サザエ役に決まったときに「私でいいんだろうか?」と戸惑いながらも、「こんな幸せなことはない」と思ったと告白。その撮影の初期に加藤と会う機会があり、「そのときに、本当に素敵なアドバイスをいただいて、それを胸に演じさせていただきました」と話した。

そのアドバイスを教えてほしい、と西山アナから聞かれるも、天海は「もったいなくて。私の胸にしまっておきたい。そのくらい素敵なアドバイスでした」と断った。それを聞いた加藤は、「私も(サザエ役が)天海さんだと聞いて、『え~!』と驚いたんですよ。だって、カッコ良すぎるじゃないですか!でもね、天海さん、私期待してます!」とエールを送ると、天海は「はっ!どうしよう…」と困惑顔に。

80歳という年齢をまったく感じさせずとにかく元気な加藤。24日(日)に放送されるアニメ『サザエさん』放送50周年記念スペシャルで、ロサンゼルス・エンゼルスに所属する大谷翔平選手がアニメとして登場する回があると知らされると、「野球はチラッとしか見ないですけど、本当にナイスガイですね!ナイスガイですよね~。いやぁ、本物にあって触りたかった(笑)」とスパークし、笑いを誘っていた。

大谷選手からはメッセージが届いた