NON STYLEの井上裕介さんが、『M-1グランプリ』優勝時の裏話を明かしました。
EXIT(りんたろー。さん、兼近大樹さん)がゲストとリラックスしたトークを繰り広げる『EXITV』(フジテレビ)。12月16日の放送回では、ゲストに井上さんを迎えて『M-1』トークで盛り上がりました。
「シーズン2が羨ましい!」ノンスタ井上裕介の『M-1』論
NON STYLE(石田明、井上裕介)は、2008年の『M-1』王者に。井上さんは、2001年から連なる歴代王者のラインナップを見て「俺の中では『M-1』はシーズン1、シーズン2と呼んでいる」といい、島田紳助さんが審査委員長を務めていた時代を「シーズン1」、それ以降を「シーズン2」と分けて考えていると解説します。
そして、「シーズン2の『M-1』は羨ましい。華やかやし、お祭り感あるやん。シーズン1の『M-1』はマジでみんなすべってたもん」と笑い、「紳助師匠がこうやって見はるから」と、島田さんの審査の際の真剣な眼差しを再現。
井上さんは、なかなか笑わない島田さんと審査員の松本人志さんを「何とか笑かしたい一心だった」と当時の気持ちを熱弁しました。
すると、兼近さんも「あの時は(今と)ちょっと違ったんすよね」としみじみと感想をもらし、当時の空気感を「バリバリ世代ね、ひな壇もバチバチ世代」と振り返りました。
NON STYLEは、すでに大阪ではレギュラー9本を抱える人気者でしたが、井上さん28歳の2008年に大阪から上京。「(結成10年目の)30歳までに『M-1』優勝できなかったらやめようと思って東京に出てきた」と明かします。
2008年は、りんたろー。さんが22歳、兼近さんは17歳だったと聞いた井上さんは「そうかぁ」と優しい目を向けつつも、あまりの年齢差に「ちょっと一緒にしゃべっていて引いちゃうな…めっちゃ年取ってる感あるやん」とつぶやいて笑いを誘いました。
兼近さんが、2013年にNSC(吉本興業の養成所)に入った際に、講師から「NON STYLEを見ろと言われて、そこで(NON STYLEを)知りました」と語り、「動画を探して見て、文字起こししてました」と続けると、井上さんは思わず笑顔に。
りんたろー。さんは、『M-1』の審査員を務めていた相方の石田さんについて、「分析というか考察もされる」と切り出すと、井上さんは「俺は逆というか、感覚派やから」と自己分析。「(台本に)フリのセリフはもちろんあるけれど、それ以外のツッコミ(のセリフ)はないから」と語ると、りんたろー。さんは「内から出るものを使ってる」と興味津々な様子。
井上さんは、ツッコミのセリフについて「(台本を)初見で見て、パッと出てきたものを採用する。俺は超感覚論やから、計算ででけへんねん」と明かし、「たまたま1年で1番ええパフォーマンスが『M-1』で出た」と告白すると、りんたろー。さんと兼近さんは「すごいなー!」とびっくり。
さらに、「ずっとアベレージ90点以上のパフォーマンスはできない」と、漫才の出来に波があるといい、『M-1』決勝の2日前の営業では同じネタで「全すべり」だったと笑います。
りんたろー。さんから「2日前にすべったネタを(決勝で)かけるの、怖くないんですか?」と聞かれると、石田さんはネタを変えることを考えていたけれど、「今考えんのやめとこ」と返したそう。
兼近さんから、完全に売れた今は「どういう気持ちで漫才をしてるんですか?」と聞かれると、井上さんは「相方は違うと思うけど」と前置きし、「目標がないから。何のためにとまでは思わんけど、『M-1』を優勝するんやという時ほどのガッツはない」と回答。
『M-1』優勝を目指していた頃は、「金もいらん、お客さんが笑うかどうかもええ」という熱量だったと聞いた兼近さんは、「逆に俺らはその『M-1のために!」という熱量がないかもしれない。それよりも、ここの人(目の前のお客さんが)ウケるかなとか」と明かすと、井上さんも「EXIT自体が売れてもうてるから」と理解を示します。
そして、『M-1』の歴代王者はすでに売れていた人はわずかで、他は「ここで優勝しないと芸人をやめなあかん」という人たちばかりだったと解説。
りんたろー。さんは、営業先などで登場した際の盛り上がりを「漫才で下回るわけにはいかない」ため、会場の雰囲気に合わせてネタを選ぶといい、「『M-1』に向けてずーっとこのネタで戦おうということができない」と吐露すると、井上さんは「もう、『M-1』でやるネタですって言うてもうたら?」と提案していました。
(『EXITV』12月16日放送分より)
次回放送日時 2025年12月23日(火)25時45分〜26時45分
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