2020年1月4日(土)13:30~放送のフジテレビ系『The 世界力4』の制作発表会見が都内で行われ、プロテニスプレーヤーの錦織圭選手、先日のラグビーワールドカップで日本中を沸かせた日本代表主将のリーチマイケル選手、番組のナビゲーターを務める俳優の大沢たかおが登壇した。
会見に先立って行われた番組収録では、錦織選手、リーチマイケル選手が初対面ながら意気投合。フィールドは違えど、世界で戦うトップアスリート同士、多くの共通点があることが判明した。
まずは年齢。錦織選手29歳、リーチマイケル選手31歳と、学年で言うと1歳違いの同世代。リーチマイケル選手は知っていたそうだが、錦織選手は知らなかったと言い「申し訳ないんですけど、もうちょっと上かなと思っていました」と告白。大沢も同調すると、リーチマイケル選手は「だいたい、みんなビックリします」と笑った。
リーチマイケル選手は、日本代表のキャプテンとして、外国人も多い“多国籍”チームをまとめている。常に冷静沈着で、堂々としているように見えるが、メンタルケアはどうしているのか、との質問には「日本の選手は自信がないことが多い。外国人、大きな相手に勝てないと思っている。それは、外国人は強いと思い込んでいるから」と返答。
そんな中、「(前コーチの)エディー(・ジョーンズ)さんが錦織さんの映像を見せて、『彼は大きい相手を倒している。俺らも頑張ればできる』」と鼓舞していた、と話した。これには錦織選手も「そんな参考の場所に出してもらえるなんてすごくうれしいです」と驚いた様子を見せた。
メンタルを強くする秘訣を聞かれると、「一番は自信と強い信念。『勝ちたい』ではなく『勝てる』という信念を作るのが大事。そのためには、(自分自身が)パイオニアになっていくというのと、錦織さんのように世界のトップレベルで活躍する人から影響を受けることも大事」だと話した。
一方の錦織選手には、試合中にメンタルがダウンしたらどうするのか、との質問が。「昔より、安定してきましたが、今でも落ちることはあります。(そうなったときの解消法を)一個だけ言うと、ポジティブを心掛けることは大事。ネガティブにならず、なるべく未来を見て、過去のことは試合の中では考えすぎない。難しいけど、ポジティブでいるのが一番大事」だと力を込めた。
リーチマイケル選手も、「ネガティブになった瞬間もう終わり。そこから立ち上がるのは、できるけど大変。相手がプレッシャーをかけてきたら、その勢いをどう止めるかが大事。(試合中でもできる限り)長い休憩を取ってもう一回集中して、次に何をするか考えるだけ」と、ポジティブかつ冷静であることの大事さを強調した。
話題はさらに広がり、お互いに聞いてみたいこと、試合前に食べるもの、休日の過ごし方など、公私にわたり、興味深い貴重なトークが展開された。
収録を終えた錦織選手は「芯があって、本当にキャプテンらしい人だなと思いました」と感想を述べ、リーチマイケル選手は「(錦織とは)仲良くなれるな、と。共通点も多くあって、非常に楽しかった」と笑顔を見せた。