<ザ・ぼんち コメント>

左から)ぼんちおさむ、里見まさと

――44年ぶりの『THE MANZAI』は、いかがでしたか?

ぼんちおさむ(以下、おさむ):とにかくもう、楽しかったですね。童心に帰ったというか、子どもに戻ったような感じで。弾けまくりました(笑)。

里見まさと(以下、まさと):舞台に上がる前に、スタッフの方が「お二人は、『THE MANZAI』の第1回(1980年4月1日放送『火曜ワイドスペシャル THE MANZAI』)に出演されていたんですよね」と声をかけてきてくださって。改めてそう言われると、なかなかすごいことやなと思って、ちょっと身震いしてしまいました(笑)。

あと、本番で当たり前のように流れてましたけど、僕らにしてみたら、あの出ばやし(※原曲はフランク・シナトラの『When You're Smiling』)が、めちゃめちゃ懐かしくて…いや、懐かしんでる場合ちゃうんやけども(笑)、でもやっぱりあの音は、さすがに胸に迫るもんがありましたね。

おさむ:お客さんの雰囲気も最高でした。みんなあったかくってね、よう笑ってくれるし。そういう意味では、僕らが出てたころの『THE MANZAI』とあんまり変わってないかもしれませんね。

まさと:漫才のできばえに関していえば、コンテストとは違って、時間が厳しく制限されているわけでもないので、気持ちよ~く、のびのびとやらせていただけたかなと。まぁ、ある程度は行儀良くしないとあかんから、途中で「ここはカットしよう」思うて、2ヵ所ほど削りましたけど(笑)。でも、なんといっても今回は、おさむさんも同じ気持ちやと思うけど、(ビート)たけしさんと会えたことが一番うれしかったかな。

おさむ:ほんまに、うれしかったな~。若手のころを思い出したわ。

まさと:ツービート、B&B、紳竜(島田紳助・松本竜介)…(1980年代)当時、『THE MANZAI』のメンバーだった6組くらいの漫才師は、芸歴の差はちょっとあるんやけど、互いに追いつ追われつ切磋琢磨(せっさたくま)し合った、ライバルというか仲間というか、戦友というか、特別な関係ですからね。

おさむ:だから、漫才やってるときも、たけしさんが袖で見てると思うと、よけいに力が入りましたよ。元気な姿を見せなあかん、思うてね。ほんまのことをいうと僕、たまにモニターでたけしさんのこと、ちらちら見ながら漫才してたからね。「お、やった!笑うとる、笑うとる」とか思いながら(笑)。

まさと:実は、今回披露したネタは、当時の『THE MANZAI』でもやったことのあるネタなんですよ。細かい中身は全然変わってますけども、設定はまるっきり一緒。たけしさんにも見てもらいたくて、あえてこのネタをやらせていただきました。

おさむ:最後に、直接お話しできたのもうれしかった。本当は、もっと長いこと話していたかったけどね、酒でも飲みながら(笑)。

まさと:でも最後、たけしさんに「僕らの漫才、どうでした?」って聞いたら、ある一言を言うてくれたんですけど、その言葉がめちゃめちゃうれしくてね。ほんまにありがたかったです。

左から)ビートたけし、ぼんちおさむ、里見まさと

――では最後に、視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。

まさと:久しぶりに『THE MANZAI』に出させていただきまして、スタッフのみなさんにも、視聴者のみなさんにも大変感謝しております。そして望むべくは、来年も出られたらいいなと。元気いっぱい、面白い漫才をお見せできたらいいなと思います。

おさむ:今回もおおいに楽しんでもらったと思いますが、また来年出られたら、そのときもおおいに楽しんでください!一緒に楽しもう!あっ、それと最後にこれだけ…(頭にげんこつを当てながら、舌で音を鳴らす)。

――そのアクションは、どのように文字化すればいいでしょうか…?

おさむ:アハハハ!カタカナで「コン!」って書いといてください(笑)。