「どんだけ~」「背負い投げ~」などのキャッチーなセリフと、明るく元気なイメージで世代を問わず愛されている、美容家でタレントのIKKOさん(63)。

12月1日に自身のSNSで、11月中旬から緊急入院していたことを明かしました。
動画の中で明かされた病名は、「末端神経の顔面麻痺」

<IKKO公式インスタグラムより>
「こう(顔が)半分動いてないって気づいたスタッフが言ってくれて、自分で鏡に行った時に、眉毛のこの位置が本当2、3cmこうずれて、口がこうこういうふうになっていたんですね」
「病名はこの末梢神経の顔面麻痺だったんですね」

SNSに投稿された動画内では、顔の片側にまだ症状が残っているのか、右目だけ何度も瞬きしているように見えます。

「末端神経の顔面麻痺」は、どのようなときに発症するものなのでしょうか?
専門の医師に話を聞きました。

総合東京病院 脳神経外科 福島孝徳脳腫瘍センター
酒井淳医師:

(末端神経の顔面麻痺は)何か免疫が下がったとか、すごく疲れたとか、栄養が行き届かなかったとか、そういう時に(ウイルスが)活性化して起こってきます。
麻痺側の顔が、グーッと引っ張られるような感じ。顔が歪んだような形に見えてきます。

『サン!シャイン』が、仕事に復帰したIKKOさんに連絡を取ると、病気発症後初めてその心の内を語ってくれました。

IKKO語る…顔面麻痺の恐怖と今

――違和感があったのはいつ頃から?
IKKO:

それがね私、顔が半分動いていないっていうのは、自分で分からなかったんです。
目がすごいしみ始めたんですよ、片方が。それで、自分で目を洗ったほうがいいんじゃないかなと思って、それで洗う時にまぶたのあたりが、何か違うような感じがしたんです。

自身の顔に異変を感じて、脳神経外科でMRI検査を受けたところ「脳に問題はない」と言われたといいます。
しかし翌日、今度は耳鼻科を受診してみると…。

IKKO
そしたら耳鼻科の先生が「即もう入院です」って言われたんです。治療を先に始めないと、本当に症状がひどくなっちゃうと…。

医師に促されすぐに入院。その後、約2週間に及ぶ療養生活を送ったというIKKOさん。入院していることを芸能界の仲間には告げず、病名も一切公表しませんでした。
その理由についてIKKOさんは…。

IKKO
やっぱり私この…「顔面麻痺」っていうのをある程度メンタル的にもやっぱ克服してからじゃないと、やっぱりメッセージとしては…。
多くの方々に私の経験を通じたことが力に、勇気に、希望にならないんじゃないかなと思いまして…。

12月1日から仕事に復帰しているというIKKOさん。今は、病気を前向きに捉えているといいます。

IKKO
なんか頭の中から、今回のことはもう本当に良いように捉えて。
やっぱり自分を見直す機会だったと思ってですね。もうすべて嫌なことは、「背負い投げ~!」していくっていう感じですかね。

(『サン!シャイン』 2025年12月5日放送より)