野口聡一「友だちって言わなくても…」

そんななか、野口さんが「友だち」についての考え方を語り始めました。

野口:(野村さんは)30歳くらいですよね?「友だち」っていう言葉に対する期待値が高いんだと思うんですよ。

野口聡一

松本:うん、うん。

野口:僕たちアラフィフ、アラ還だと、「友だち」って言わなくても人間関係として成り立っていればそれでいいと思えるんだけど、(若い世代の人は)「友だち」っていう線を越えないと内輪話ができないとか、信頼できないとか、本当に中に入れられないっていう線があるんじゃないかな。

後藤:なるほど。これ、深いですね。

3度の宇宙飛行を経験している野口さんは、友だちのあり方について、宇宙飛行士ならではの考えがあるそうで…。

野口:例えば宇宙に行くってなると、やっぱりちゃんと信頼してないと宇宙に行けないんだけど、すごくイヤな言い方すると、3年間うまくやっていける関係ならいいわけですよね。始まってから宇宙行って帰ってくるの3年くらいなので。

野村:はい。

野口:すごく深く、一生の友だちになれないけど「3年くらい、うまくやれそうだな」って思えたら、それでいいんですよ。

野村:なるほど…。

すがちゃん:(刺さったような表情でため息)

野口:一方で「ずっとやっていけるかも」っていう人もいるわけですよね。でもそれは、これから3年宇宙に行くっていう関係としてはダメなんですよね。

一同:あぁー。

野口:浅いなら浅いで「使いよう」って、すごくイヤな言い方だけど、意味があって。

松本:そうですよね。

野口:フットボールアワーの2人も、親友であり、商売仲間であり。

後藤:そうですね。

野口:仲が悪い”振り”もあり、それでもかけがえのない絆じゃないですか。

後藤:長らく一緒にやってますね。

野口:そういうのがありになってくる、っていうことなんですよ。若いうちはそれが、友だちか恋人か奥さん、旦那さんしかないんじゃないかな?

一同が、野口さんの話に静かに聞き入っていると、松本さんは「野口さん、ここ(松本さんのMC席)座ってもらっていいですか?」と言って、みな大笑いしました。

左から時計回りに)ゆうちゃみ、野口聡一、後藤輝基、松本人志、岩尾 望、野村周平、すがちゃん最高No.1