外国人が日本のどこかにいる“恩人”を捜し出し、「アリガト!」の思いを直接伝えるリアル・ハートフルバラエティー『アリガト!JAPAN 助けてくれた日本人を捜しています』が2025年11月20日に放送されます。

2020年2月、日本初の新型コロナウイルスの集団感染が発生し、世界中が注目したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」。横浜港での14日間の隔離措置を余儀なくされ、その間に乗客乗員3711人のうち712人が感染。14人の死者が出ました。

まさにこの時、船に乗っていた乗客の1人、ケントさんは当時、妻にコロナの危機が…。そんなパニックに陥った船で、ケントさんが救われたという ある日本人クルーがいました。

そんな当時支えてくれた日本人クルーに感謝を伝えるべく、再会を目指し来日する様子を取材しました。

コロナ集団感染の豪華客船 外国人と日本人クルーの絆

2020年2月3日、横浜港に入港したアメリカの豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」。
世界56の国と地域から乗客2666人と、乗員1045人が乗っていました。

クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」

2020年1月20日に横浜港を出航後、16日間かけて東南アジアなどを巡り、再び横浜へ帰ってくる予定でしたが、香港で下船した80代の乗客が、新型コロナウイルスに感染していたことが判明。
この時、すでに世界では1万以上の感染者がいましたが、その中で日本の感染者はまだ20人程度でした。

なんとか水際で食い止めていたところにやって来たダイヤモンド・プリンセス。
未知なる脅威への対応に国会も揺れ動き始めた中、2020年2月5日には、乗員乗客10人の感染が判明しました。

この船内で、命をも奪う“未知のウイルス”として世界で猛威を振るい始めていた新型コロナウイルスの集団感染が、日本で初めて発生したのです。

ケントさんが撮影した船内から見える外の景色(当時)

始まっていた“船内パンデミック”。日本政府は早々に横浜港での「14日間の船内隔離」を決めました。
しかし、「日本人だけ置いて出て行けよ」や「さらば疫病神 二度とくるな」など、ダイヤモンド・プリンセスが日本で停泊することに、当時SNSでは厳しい批判が浴びせられました。

感謝を伝えたいケント・フレイジャーさん

まさにこの時、船に乗っていた乗客の1人が、アメリカから来たケント・フレイジャーさん。
実はケントさん、隔離生活の一部始終を記録として撮影し、それがドキュメント映画化され、いまアメリカで注目されている人物なんです。

そんなケントさんには、感謝を伝えたい日本人がいて、捜しているといいます。

ケント:クルーたちはみんな命懸けで私たちを助けようと、最後まで奮闘してくれました。まさに英雄だったと思います。私には、どうしても感謝を伝えたい日本人乗組員がいて、捜しているんです。

パニックに陥った船でケントさんが救われたという日本人クルーは、一体、どんな人なのでしょうか?