<兵動大樹 コメント>

――ロケはいかがでしたか?

この番組を知らない方にインタビューするので、ちょっとこう…逃げられるというか(笑)、不審がられることは多かったですね。

「ハンチングをかぶってうろうろしている怪しいやつが、こっちを見ている」と思われて(笑)。

このコーナーの趣旨も知らないので、一から説明するんですが「関西では恵まれていたんやな」と感じました。

全国から観光客の方々が来てはったんです。九州の方とか。なので、「なぜここに来ているか」を聞くのが楽しかったですね。

観光でも「こんなもんを見に来ています」だけじゃなく、「なんかいろいろ思い立ってきました」とか、聞く人それぞれの人間模様も見えて面白かったです。

やっぱり共通するのは、みんな「昔は昔でよかったな」と思ってはることですかね。今がどうとかでじゃなくて、昔に思いをはせているというか。」あのころは、ここもにぎやかでね」とか「こういう乗り物乗ってたんよ」とか、40年、50年くらい前のことでも、みなさん昨日のことのように話してくれて。

(関西の人もそうですし)みんなDNAに刻まれているんですかね(笑)?昔を懐かしむというか、うれしそうにしゃべってもらいました。

――広島ロケで印象に残ったことは?

「戦争が嫌いやから、そういう褒め方はしたくないけども、でも、戦艦大和は本当に素敵な、きれいな船やった」と振り返ってはりましたね。すごかったでしょうね、9歳のときに戦艦大和を見るなんて…。

そこから独学で絵を描き始めたそうで。「91歳までの60年間くらい、ベレー帽で通さしてもうてます」と言うてました。僕みたいですね(笑)。まあ、僕はハンチングをかぶり始めて20年くらいなんで、まだまだ若造ですけど(笑)。

学生のときに浜田省吾さんの『MONEY』っていう曲をずっと聴いていました。成り上がっていく男の歌で、「ドン・ペリニヨン」(シャンパンの銘柄)という名前が出てくるんですけど、僕…35年間、それを“ドンペリ2本”やと思っていたんですよ。

「大物はちゃうな、ドンペリ2本いくねや」思うてて(笑)。「だいぶマネーを手に入れたんやろな」と勘違いしていた思い出がありますね。

――岡山ロケで印象に残ったことは?

商店街へ20年ぶりくらいに行って。岡山の地域では、知らん人がおらんような、“そこの商品全部がソウルフード”みたいなパン屋さんがあるんです。

そこのバナナクリームロールは、僕も若い劇場で差し入れしていただいていて、すごく懐かしい、思い出の味でしたね。

ただ「懐かしいな」とはなりましたけど、お金なかったんで、あのころには戻りたくはない、本当に(笑)。

――視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。

(レギュラーの「今昔さんぽ」とは)まったく一緒ではないというのだけ感じていただければ。コーナーの大枠は一緒なんですけど、映っているものがまた違うので。

ご当地のものも見られたりするので、関西の視聴者のみなさまは旅行気分になってもらう、 もしくは「次旅行に行くときは、ここ行ってみようか」ってなってもらえたら、さらにありがたいなと思います。

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