手のひらサイズの人形や、ハイクオリティなお家と家具を展開する玩具シリーズ『シルバニアファミリー』。
登場から40周年を迎える今でも人気な理由を聞くと、人形の黒目と“無表情”に隠された秘密がありました。
人形の黒目と“無表情”に隠された秘密とは!?
人形の黒目には“ある秘密”が!
「アニメとかフィギュアだと白目が入っている子が多い印象ですが、見ている場所とか感情を、表現しすぎてしまうと考えておりまして、実際の動物って黒目なのでそこに合わせています。」(前さん)と明かし、人形を見る角度や自分の気持ちなどによっても、動物がどういう表情をしているかが違って見えるようにしているんだといいます。
それに伴い、表情もあえてニッコリしすぎないような“無表情”に近い作りにしていて、遊び手の感情に委ねていて、「そこも楽しんでもらいたい」という思いが込められているんだそうです。
こだわりが詰まった、この愛らしい見た目で1985年3月に発売した途端、飛ぶように売れ、店頭ですぐに売り切れるほどの大人気商品に!
「店頭に入荷した途端、陳列する前にお客さんが段ボールから商品を持っていくくらいよく売れていました」と明かします。
低迷期を救ったのは『赤い屋根の大きなお家』
しかし、1990年代初期に入ると他社でも類似商品が発売されたことから、同じようなカテゴリーの玩具が溢れ返りました。
当時について、前さんは「市場もかなり混乱し大変な状態だったんですが、我々は なかったカテゴリーを市場に立ち上げ、愛情たっぷりに心を込めて作り、大事に育てた商品だったので、少し人気が陰ったぐらいでは手放さないですし、ずっと大事に売っていこうっていう強い気持ちで開発を続けてきたからこそ今があると思います」と話します。
画像提供:エポック社
そんな時期を救ったというのが、1995年発売の『赤い屋根の大きなお家』。
シリーズ累計100万個を売り上げベストセラーとなりました。
今までのお家とどこが変わったのでしょうか。
画像提供:エポック社
「それまでのシルバニアファミリーって、家の片側から手を入れて遊ぶのが基本のスタイルでした。しかし、子どもがきょうだいや友達と遊ぶ様子を見た開発者が、片面からしか触れないとなると複数人で遊びづらいのではないかと思い、表からでも裏からと何面でも遊べるお家を開発しました」(前さん)と、遊び方の幅が広がったことが、シルバニアファミリーの中で一つの分岐点になったそう。
画像提供:エポック社
また、2004年の20周年には、『あかりの灯る大きなお家』を発売。
画像提供:エポック社
電池を入れるとスイッチの操作で実際に照明がつき、お家を閉じてインテリアとしても馴染むような工夫も施されました。すると、これがシルバニアファミリーのお家の新しいシンボルとなり、世界中で愛されるようになりました。
画像提供:エポック社
2007年には、現在のシルバニアファミリーの中心となっている『ショコラウサギファミリー』や、店頭で「何を買えばいいのか分からない」という声を受け開発された『はじめてのシルバニアファミリー』が登場。今でも入門セットの定番となっています。
画像提供:エポック社
そして、2020年ごろからは、赤ちゃんたちのゆうえんちをテーマにした商品がラインナップ。
遊び方の幅も大きく広がっています。
こうして、年々進化をし続ける『シルバニアファミリー』。
家だけでなく、人形が身につけているお洋服や家電も時代に合わせて変化しているんです。
“お母さんのエプロン”が無くなったワケとは…?
