剣持と白石を脅していたのは、山杉ではなく池神だったのではないかと指摘する興玉。彼は2人に盗撮を命じ、それをネットで売って稼いでいた。

生物部の顧問であった山杉は2人の異変に気づき、バイト先であるメイドカフェまで足を運び相談に乗ろうとしたが、2人は盗撮のことを話せず、追い詰められた白石は自殺してしまった。

憔悴する剣持を見た山杉は、真相を聞き出し、池神と話をする。盗撮の事実を校長に伝えると言い、「あなたに教師としての良心が残っているなら、彼女が加担していたことは明かさないでほしい」と、剣持の指定校推薦が取り消しならないように必死に頼んでいた。

剣持(清乃あさ姫)は池神(中尾暢樹)ともみ合いになり…

しかし、卑劣な池神はなんとか切り抜けようと剣持を呼び出し、加担したことを秘密にする代わりに、盗撮の罪を山杉になすりつけるための口裏合わせを持ち掛ける。

剣持はそれを断るが揉み合いになり、池神は倒れたはずみで稲荷の石像に頭をぶつけて絶命してしまった。

気が動転した剣持は、何度も助けてとお祈りしていたのにと泣き叫びながら祠を壊す。そこに駆けつけ、剣持に「全部私がやったことです!」と訴えかける山杉。

興玉と小夢が学校に来た時から剣持のことを心配していた山杉は、興玉の「キツネツキ」という言葉を利用して錯乱状態を装い、自分が怪しまれるように仕向けていたのだった。

「どんな人間になるかはあなた次第ですよ」と静かに訴える興玉。剣持がすべてを自供したと聞いてもなお、山杉は自分がやったと言い張る。しかし、剣持は山杉が捨てた池神のパソコンを拾って保管していた。

「生徒に嘘をつかせるなんて教師失格ですね、自立と自尊心を手に入れた生徒を認めてあげてください」。興玉の言葉と、笑顔で自身を見つめる剣持を見て、山杉は涙を浮かべ…。