小夢の推理を聞いた山杉は全て事実だと認め、更衣室に盗撮のカメラを2人に仕掛けさせ、祠の前でデータを受け取っていたと話し、「ずっと生徒たちに馬鹿にされてきた!それくらいして当然の権利だ!!」と高笑いする。

それを聞いた興玉は「久しぶりに人間の美しさを垣間見た」と話し、見事な手捌きで山杉を制圧した。

その後、警察の取り調べで山杉のパソコンから盗撮映像が見つかり、池神の殺害についても自供。そして、剣持と白石はともに母子家庭で、母親に苦労をかけないためにこっそりアルバイトをしてしまったという。

事件は解決…?あることが解せない興玉(藤原竜也)は再び学校へ

興玉と小夢は、再び剣持のもとへ。

祠を破壊した理由がどうしても解せないという興玉。山杉は口封じのために池神を殺し、祠の下に遺体を埋めた。しかし、それだけなら祠を壊す必要はないと言い、ケサランパサランを育て、万物に宿る精霊や霊魂を厳密に信じる山杉がその祠を壊すとは考えられないと話す。

そして、興玉はあの祠には大事な役割があり、祠の場所にもともと存在していた井戸を祀っていたという。

「魂抜き」や「地鎮祭」など解体や建築には多くの神事があり、そのなかでも井戸を埋めるという神事はとても重要だとされていた。

井戸には神様が住んでおり、蓋をすると呼吸ができなくなってしまうため、失礼のないようにお祓いをし、配管や竹筒を立てて“息抜き”をするのが作法であり、祠を立てて祀ることもあるのだ。

興玉は、井戸の“息抜き”と祠の重要性を理解していた山杉が祠を壊すはずはなく、祠を壊し、そして池神を殺したのは剣持であると告げる。