さまざまな世代から人気のリアリティーショー『TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020』のスタートメンバーとして出演し、そのホワッとした空気感とかわいらしい笑顔で人気を得た西野入流佳(にしのいり・るか)。

番組出演時はアルバイトをして暮らす“普通”の21歳だったが、テラスハウス内で多くの刺激を受けて一念発起。番組卒業後に芸能活動をスタートさせた。

ドラマ、舞台、モデルなどさまざまなことにチャレンジしている西野入に、今感じていること、今後のこと、そして『テラスハウス』メンバーのことを聞いた。

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翔平くんの言葉には必ずヒントがある。いつも助かっています

――『テラスハウス』に出演してから、自分の中でどんな変化がありましたか?

『テラスハウス』への出演は本当に僕にとって大きなことでした。入居前後の自分は全然違うなと思います。え、何がって?どう言えばいいか分からないんですが、常に新しいことばかりが目の前にあって、「新生活してるな」っていう感じがしています(笑)。

――そんな新しいことばかりの中でも、とくに「俺○○やってるな~!」と実感する瞬間はありますか?

すごく緊張することが多くなったんですよね。今は、ほぼ毎日緊張していて。でも、心が充実していて、「仕事してるな」と実感します(笑)。

――『テラスハウス』のメンバーとは今でも交流あるんですか?

めちゃめちゃあります。実は昨日も、(松㟢)翔平くんと一緒にゲームしていました(笑)。あと、(田渡)凌くんは、僕が出演していた舞台を観に来てくれて。すごいうれしかったですね。

――そんなメンバーと出会ったことがキッカケで、芸能活動を始められたんですよね。

そうですね。ドラマや舞台に出演させていただく機会もできてきて、分からないことも多いのですが、そんな時はテラハでずっと一緒だった(女優の奥山)春花さんに連絡しています。「どうやって台本覚えるの?」「ワークショップって行ってる?」とか、ちょっとしたことでも話を聞いてくれるのでうれしいですね。

翔平くんは、ラフな感じで質問しても、ものすごく真面目に返してくれるからいつもビックリします(笑)。でも、その言葉の中には必ずヒントがあって、いつも助かっています。

――そして現在は、いろいろとオーディションを受けているとか。

はい。お芝居のオーディションを受けさせてもらっています。僕はもともとオーディションとかを受けたことがなかったので、「こういう感じなんだ」と知ることができて新鮮でした。こういう環境で俳優さんはみんな頑張っているんだなと…すごく刺激になっています。

ドラマ初出演でビックリ!「少しのシーンでこんなに多くの人が動いているのか」

そんな西野入が、『あと3回、君に会える』で地上波ドラマデビュ―を果たす。「緊張した」という撮影に役者として、どんな思いで臨んだのか、照れ笑いを浮かべながら語ってくれた。

西野入が演じる玲央 『あと3回、君に会える』より

――今回出演する『あと3回、君に会える』では、どんな役を演じているんですか?

玲央というバルの店員を演じています。山本美月さんが演じる主人公・楓と、古川琴音さんが演じる楓の後輩・花の行きつけのお店で働いています。2人とは、店員とお客さんという関係ではありますが、本当にラフな会話もできて、プライベートな恋愛話もできるような間柄ですね。

実は、玲央には裏設定があって。花のことが好きみたいなんです(笑)。セリフにもそういう言葉は一切ないので、台本では気づけなかったのですが、衣装合わせの時に監督からその設定を聞きました。

――セリフがなく表現するのは難しそうですね。

どう表現すればいいんだろうというのは悩みました。でも、意識しながら演技をしてみたので、注目してもらえたらと思います。

――ドラマの撮影で印象的だったことはありますか?

初めてドラマの撮影を経験しましたが、映像一つ一つの撮り方がすごいなと思いました。短いシーンなのに、何台ものカメラがそれぞれの位置が考えられて置かれていて。撮り方も計算されていて。少しのシーンに「こんなに多くの人が動いていたのか」と初めて知りました。

(左から)山本美月、西野入流佳、古川琴音 『あと3回、君に会える』より

――山本さんとの共演はいかがでしたか?

緊張しすぎて…ほとんど話せませんでした。山本さんと古川さんはすごく仲良く話していて、「いいな…」と思いながら、僕はうしろのほうで緊張していました(笑)。まだ、共演者の方の会話に入っていける余裕がないですね。ずっとセリフのことを考えていましたし、自分のことでいっぱいいっぱいです。

――緊張感がまだ拭えないとは思いますが、お芝居をする時に大事にしていることはありますか?

基本的なことかもしれないですが、撮影する日までにちゃんと役の気持ちを掴んでなりきることを大事にしています。気持ちを汲むために、自分のセリフの前後も意識して台本を読むようにしています。

――初地上波ドラマ出演です。「ここを見て」という見どころを聞かせてください。

ある時に、花さんに対してデコレーションプレートを出すので、それを見てください!すごくキレイだったので(笑)。

――…ん?プレートですか?

いや、本当にキレイだったんです!まあ、美術さんが作ってくれたものなんですけどね。僕がテーブルに持っていきますから。そのプレートが見どころです(笑)。

あとは、玲央と楓のラフな会話シーンも見ていただきたいです。ひと言セリフを聞いただけで、店員とお客さんでありながら長い間の関係があるんだと分かる会話になっていると思うので。…いや、どうなんだろう。やっぱり怖いですね。

――急に自信がなくなっちゃいましたか(笑)?

モデルのお仕事もそうなんですが、自分が出てるものって、見るのが怖いんです。ちゃんとできたのかなって不安になっちゃって。『テラスハウス』も毎回見るの怖かったです。もちろん最終的には見るんですよ。でも、毎回ドキドキしながら放送日とか雑誌の発売日を待ってます(笑)。

――今回のドラマ、すごく楽しみにしています!

僕は、めちゃめちゃ不安です(笑)。

ファンの皆さんと直接交流ができる場を持ちたい!

照れながらも飾らず、しっかりと自分の言葉で思いを伝えてくれる西野入。『テラスハウス』では、英会話や料理など、たくさんのことに挑戦していたが、今の彼は、何に夢中になっているのか。プライベートな素顔にも迫った。

――最近ハマっていることはありますか?

やっぱり、ゲームですかね。一つのタイトルをほぼ毎日やっています。本当はゲームする時間を減らしたいんですけど…どうしてもリモコンに手が伸びちゃう(笑)。台本を覚えなきゃいけない時も、テーブルの横に台本を置いて、覚えながらゲームをしてます(笑)。

――そんな器用なことができるんですか!?

ローディングしている間にセリフを覚えて、ブツブツ言いながらゲームの操作をするんです。それが今一番覚えられるんですが…本当はゲームに手が伸びるこのクセを直したい(笑)!

――それはそれですごい特技のような気もしますが…(笑)。では、西野入さんにとって、眼福なものはありますか?

最近モノを買っていなくて…。あ、舞台の写真は眼福です。この前、「劇メシ presented byアート引越センターBetsuBara.02『アイ・アム・エー・アイ 〜I★M★A★I〜』」という舞台をやったのですが、その時に撮った写真を見ると笑顔になれるんです。すごく思い出が濃くて。

この作品が僕にとって初舞台だったんですが、、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて、公演数がすごく減ってしまって。もともと10公演やる予定だったものが3公演になってしまったので悲しかったんですよね。でも、だからこそ思い出というか、今後も強く印象に残る気がしています。

舞台千秋楽時に撮影したという集合写真(右奥が西野入/本人提供写真)

――では、今後の目標を聞かせてください。

ファンの皆さんとイベントをやりたいなと思っていて。実際にやるなら…ビンゴ大会面白そう!それかじゃんけん大会。僕とじゃんけんして、勝ったら何かプレゼントをあげるとか。あ、“一緒にゲームできる券”とかもよくないですか(笑)?

――ファンの皆さんは絶対に喜びますね!

交流すること自体も喜んでもらえるといいなと思います。僕、今はInstagramしかやっていないので、あまりたくさん交流することができていなくて。

舞台の告知もたくさんしていたつもりだったんですが、ちゃんと伝わってなかったみたいで…。ダブルキャストだったんですけど、僕のファンの方が間違えて別のチームの舞台を観たらしいんです。これは本当に申し訳ないことをしたなと思っていました(笑)。しかも、わざわざ愛知から来た子だったんですよ。僕がショックでした(笑)。

そういうこともあるので、もっと情報発信や直接の交流の場も持てたらいいなと思っています。

――最後に、まだ始めたばかりの芸能活動に対する意気込みをお願いします。

今年に入ってからこの仕事を始めたので、すべてが初心者です。でも、周りに負けないように精一杯頑張りたいと思っていますので、応援してください!

撮影:河井彩美