――初舞台、初ミュージカルでヒロインに挑みますが、オファーを受けたときはどんな気持ちでしたか?
いやもう、どうやって断ろうかと(苦笑)。アイドルとして歌って踊ってはきましたが、ミュージカルは全然違うし、私はあまり演技経験がないですし。しかも『プロデューサーズ』はファンの方がすごく多い作品なので、私に務まるかな…っていう気持ちが一番大きかったです。
でも、ウーラに自分とすごく重なる部分があったので運命を感じて、私で良ければぜひやってみたい、一生懸命頑張ろうと思いました。
――稽古に入ってみて、手応えはいかがですか?
今まで経験してきた歌やダンスが生かせるかな?と思いながら稽古に入ったら、もうまったくの別物すぎて、ギャップに驚いています。「私、こんなにできないことがあるの!?」って思う日々を過ごしていて。でもその分、新たなチャレンジだなと感じながら楽しんでいます。
――どんなところが違うと感じるのでしょう。
王林としてパフォーマンスするときも、歌やダンスに演技の要素はあるんですが、ウーラとして魅せる難しさをすごく感じています。振り付け自体は間違っていなくても「じゃあ、ウーラはそういう踊り方をするか?」とか、考えるところが普段より多いです。
ウーラはセクシーな女の子なんですが、私は今までセクシーさを出してきたタイプではないので(笑)、指先や足先まで神経を行きわたらせないといけないのが、難しいなと思っています。
しゃべり方も吐息が混ざるというか、ちょっと色気があるんです。そういうしゃべり方は、自分は今まで一度もしたことがないので(笑)、王林が垣間見えないように、ちゃんとウーラらしく見えるように意識して頑張ります。
訛(なま)っている王林もうまく生かしたい
――王林さんが思う、ウーラの魅力を教えてください。
ウーラはスウェーデンで生まれてアメリカに来て、女優になるという夢を持っています。スウェーデン語混じりの英語を話すところにお茶目さが出ていたり、自分のことをあまりセクシーだと思ってないけど、女性としての魅力があふれ出ていたり、人として可愛らしいところがいっぱいあったりするので、そこをうまく表現できるように頑張りたいです。
――王林さんも青森から東京へ来て俳優として活躍しています。共感する部分はありますか?
そうですね。アメリカへ渡って頑張っているところもですし、スウェーデン訛(なま)りっていうところも、王林に通じる部分だなって感じます。そこが、ウーラ役を王林がやる意味でもあるのかなと。普段の、この訛っている王林もうまく生かしながら、ウーラを演じられたらなって思っています。