明日海りお「酔っ払って、甘えたりはしない(笑)」
――それぞれの役と自身の共通点、逆にまったく違うと思う点はありますか?
明日海:井上さんとスカイは、カッコいいところが一緒です!
井上:答えるのが早い(笑)!スカイは、みんなから一目置かれる“ザ・二枚目”なので、結構ハードルが高い役だと感じています。「カッコいい」って何だろう…といろいろ考えていますが、一匹狼で孤独なところが、彼の魅力かもしれません。俳優という仕事もどこか孤独なところがあるので、スカイは自分から遠い存在ではないと思います。
明日海:サラは、ギャンブラーたちから見ると堅い女性ですが、本当は情熱家だと思います。自分が信じることに対してガンガン突き進んでいくところは、私自身と似ているかもしれません。逆にサラと違うところは…酔っぱらって人に迷惑をかけたり、甘えたりはしない(笑)。
井上:そりゃ、そうだよね。宝塚にいるとね。
明日海:私、わりとお酒強めで…。
井上:サラは、あまりお酒を飲んだことがないんだと思う。
明日海:それに、スカイが選んでくれたお酒が、よほど美味しかったんでしょうね(笑)。
――井上さんと浦井さんは主にミュージカル界で、明日海さんと望海さんは宝塚歌劇団で活躍してきましたが、お互いにどんな印象を持っていますか?
井上:浦井くんとの付き合いは長いですが、彼の魅力は僕にもまだわかりません(笑)。これは半分冗談で、半分本気。
浦井くんは、舞台への取り組み方がどんどん一生懸命になっている気がします。もちろん昔から熱心だけれど、会うたびに強くなっている。「何でだろう、何があったんだろう」と気になるけれど、よく分からない。捉えどころがないのが、彼の魅力かな。
明日海:望海さんは出会ってから全然変わらないですが、いつもすごい。「きっと、だいもん(望海さんの愛称)がこの歌を歌ったら、素敵だろうな」と想像して、実際に聞くと、もっとすごい。何年経っても進化し続けているので、「私もがんばらなきゃ」という気持ちになります。
宝塚在団中は、お互い違う組に所属していましたし必死だったので、今が一番ニュートラルな関係だと思います。お稽古場でも、望海さんはすごく安心する、頼れる存在です。
井上:お2人が、ハンドバッグの女性らしい持ち方について「あぁでもない、こうでもない」とやっているのが愛らしかったです(笑)。
明日海:2人とも正解がわからないんです(笑)。