<ストーリー>
情に厚く侠気もあり、多くの組員から愛される若頭の片岡(和田雅成)。
しかし、とある騒動をきっかけに、組長の実子・桐井(遊屋慎太郎)の命令で、ほとぼりが冷めるまで行方をくらます旅に出ることに。そんな片岡の世話役を任されたのは、かつて組長の付き人をしていた組員・小田島(髙橋大翔)だった。
運転手兼付き人、ときには性欲処理までする便利な世話係として淡々と役目をこなしていく小田島。だが、その胸中には“裏の使命”があった――。
小田島は、桐井から跡目争いに邪魔な片岡を「殺せ」と厳命されていたのだ。
7年前の抗争で起きたある事件を境に、片岡に対して強い憎しみを抱く小田島は、使命と復讐心を胸に、片岡と旅に出る。
2人きりの旅の道中、義理人情に厚く出会った誰もが好きになる片岡の人間的な魅力に惹かれていく小田島。一方、片岡も、普段は寡黙で淡々としている小田島が見せる意外な一面に興味をもち、だんだんと2人の距離は近づいていく。
過去、使命、そして愛情。不器用に揺れる感情に苦しむ小田島が出す答えとは――。