フジテレビ・フィギュア班が取材動画を毎日配信!Vol.30

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、カナダ・モントリオールで開催予定の「世界フィギュアスケート選手権2020」(以下、「世界選手権」)が中止に。シーズンのクライマックスの舞台は失われ、様々な活動も停止する状況になってしまったが、来季までの想いを繋ぐべく、フジテレビ・フィギュア班が取材した動画が3月23日から毎日配信されている。

シーズン中に放送しきれなかったインタビューや取材動画、特別動画が続々と登場するので、フジテレビュー!!でもその内容を紹介していく。

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世界王者となっても「結果に慢心したくはない」

【ネイサン・チェン<USA・20歳>2019.12.08 GPファイナル後 INTV(インタビュー)】

2019年12月5日~8日に、イタリア・トリノで行われた「グランプリファイナル2019」(以下、「GPファイナル」)。

12月8日、3連覇を果たしたアメリカ代表のネイサン・チェン選手に、その心境を聞いた。2017-18、2018-19シーズンの「世界フィギュアスケート選手権」(以下、「世界選手権」)王者でもある彼が、見据えているものとは――。

――「GPファイナル」で優勝した今の気持ちを教えて下さい。

この場にいるのは光栄なことで、ユヅ(羽生結弦選手)と競い合えたのも楽しかったです。結果には満足していますし、得点にも演技にも文句はありません。さらに上達できるよう努力を続けます。

――世界王者とGPファイナル王者、2つのタイトルについては?

どの大会も新たな戦い。過去の結果に慢心したくはないです。「世界選手権」は実力を示す絶好の機会。世界の一流選手が出場する大会なので楽しみです。トップ10以内の選手はみんな世界王者になるために必要な技術があります。

確かに僕は「世界選手権」で優勝し、世界王者になったけれど、王座から陥落して状況が一変する可能性もあります。

「世界選手権」や「GPファイナル」で勝てていることはうれしいですが、僕も世界とともに前進を続けないといけません。

――2022年「北京オリンピック」で金メダルを獲るためにフリーで必要な変更は?

それは状況によります。ユヅが4回転アクセルの成功率を高めたら状況は大きく変わりますし、周りがどこまで進化するかわかりません。今後2年間でみんながさらにレベルアップするはずです。

最近のジュニアの選手は、僕の時代よりレベルが高い。今や4回転ルッツが定番ですが、かつてはそうではありませんでした。

彼らの成長もそうですし、2022年のフィギュア界がどうなっているか楽しみです。今後はどうなるかわからないので、1試合ずつ集中して戦っていきます。

――羽生選手もさらなる進化を目指していますが、どう挑戦しようと思いますか?

彼はすでに素晴らしい選手です。

記者会見でも言っていたように、彼はさらなる進化を目指して努力をしています。今の状態からさらに進化するのはすごいことです。

彼と競い合って来られたのは最高の経験。この関係は今後も続いていきますし、切磋琢磨できることに感謝しています。

インタビュー後半では、ヘブライ語由来で「ギフト」という意味がある「ネイサン」という名前について、また「今の生活でフィギュアスケートが占める割合」といったプライベートな素顔を感じさせる質問にも答えている。

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