<上沼恵美子&香取慎吾 コメント>

――収録はいかがでしたか?

上沼:疲れました(笑)! でも、幸せな疲れですね。若いときに海水浴して上がってきて、ぐで~っとして、スイカ食べたらめっちゃくちゃおいしくて…っていう、あのときの感じ(笑)。泳いだあとの達成感のような、幸せな気分です。

そして今日は、“何十年ぶりの再会”という方が多かったですよね。やっぱりあるんですよね、歳月の重みという感動が。ゲストの方がご対面する番組なのに、私も感動してしまいました。全然知らなかった話ばかりで、すごく身に染みましたね。

なんでもAI、AIの時代ですけど、人間ってまだまだ捨てたもんじゃないなって思いました。人への感謝の気持ちとか、人に何か良いことを施したとか、そういうことは、いつか必ずいい形で帰ってくる。本当に何度も言いますけど、フジテレビはいい番組をお作りになっていると思います!

香取:会いたい、伝えたい、という思いがかなった瞬間のパワーって、本当にすごいなと思いました。自分はそばで見ているだけでしたけど、一緒に体感できた気がします。

ただ単に“久しぶりに会えた”というのではなく、人と人との思いが感じられて。僕自身も、会いたいけど会えていない人とか、伝えたかったけど伝えられていないことって、実はいっぱいあると思うんです。だから、普段からちゃんと伝えていかなきゃいけない、とも思ったし、会えていない人に会えそうなチャンスがあったらどんどん会うようにして、思いを伝えていきたいなと、そんなふうに思いました。

今は、直接対面できなくても、テレビ電話で会うことができる。国境を越えてもつながれるわけで、それってすごいことだなと思います。…そう考えると、みんなもっと、会おうと思えば簡単に会えるはずなのにね。

――MC再タッグとなりました。お互いに印象が変わったところなどありましたか?

上沼:何も変わってないですよ。前回も、ただただ光栄でしたから。もう本当にすてきな方で。私の周りの人たちはみんな…こう言ったら香取さんには申し訳ないですけど、私と香取さんの2ショットは最高だったって言ってくれました(笑)。

香取さんは、どこから見ても良い人。これは間違いないですね。人間、そういうところが値打ちなんです!

香取:僕はまず、またこうやって上沼さんとご一緒できたことが本当にうれしくて。僕は案外、こういう特番をやっても、2回目、3回目が続かないことが多いんですよ。だから、今回お声がけいただいたときに、「おお、やったー!」って素直に喜んじゃいました。

しかも、前回(2024年12月17日放送『星になったスターたち』)とは番組の内容が違うので、上沼さんと僕のおしゃべりの仕方も、また違った形で展開できたかなって。それもうれしかったです。

――浅丘ルリ子さんとの再会はいかがでしたか?

上沼:なんか偉そうな言い方で申し訳ないんですけど、まずは何よりも、相変わらずおきれいでいらしたことがうれしかったです。あのお年でも、きれいで、華があって、本当にオーラの塊のような。そして、人間性も温かくて。決して“おばあちゃん”になられない方ですよね。改めて、すごいなと思いました。お会いできて、震えましたね。こんなの久しぶりです。

香取:上沼さん、浅丘さんの目を見られないんですよ(笑)。お話しの仕方はいつもの上沼さんなのに、目を見て話せない。そのことがびっくりでした。本来は、話せば話すほど相手の目を見て話すのが上沼さんじゃないですか。浅丘さんも、「何でも言っちゃう上沼さんがすてきだ」っておっしゃってましたし。

だから、そんな上沼さんの姿に、(浅丘さんへの)思いの強さを感じましたね。あれはなかなかテレビでは見せない姿なんじゃないかなって思います。視聴者の方も、そんな上沼さんが見られてうれしいんじゃないかな。すてきな時間でした。

――香取さんが「会って思いを伝えたい」と思う人はいますか?

香取:僕はつい最近まで、ライブツアーで全国を回っていまして。バンドやダンサーのみんなとずっと一緒にいたんですけど、20人くらいの大所帯なので、話したいことや伝えたいことがあっても、なかなか言えてなかったなって。

ツアーが終わった今、「あのとき、あの人と、あんなことを話したかったな」と思うことが結構あるんです。だから、今日の経験を踏まえて、これからは、その場で言えることはどんどん言っていこう、上沼さんのように思ったことは全部言葉にして投げていこうと思いました。

左から)上垣皓太朗、上沼恵美子、香取慎吾