阿部華也子 連載「空が好き」最終回
フジテレビ『めざましテレビ』のお天気キャスターを務めている阿部華也子さん。
わかりやすい情報読みと明るくさわやかな笑顔が人気です。
そんな阿部さんが、4月1日(金)をもって『めざましテレビ』を卒業。4月9日(土)より『めざましどようび』のメインキャスターを務めることが発表されました。
というわけで、フジテレビュー!!で続けてきた連載「空が好き」も、今回が最終回となります。
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これまで、「絵の神が降りてくる」と自負するあふれる才能で楽しませてくれた、フリーテーマのイラストもこれが見納め!本人の解説入り動画とともに紹介します。
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阿部華也子インタビュー「自分がやってきたことの本当の重さを嚙みしめるようになった」
――ついに、このときがやってきてしまいました。先日、阿部さんの『めざましテレビ』卒業と、『めざましどようび』メインキャスター就任が発表されました。
そうですね。これまで、先輩方の卒業を見てきて、昨年くらいから「私も、いつまでもここにいられるわけじゃない」「そろそろかな」という思いは持ち始めていたので、伝えられたときは、驚きというよりは「ついにこのときが来たか」という思いの方が強かったですね。
――卒業と就任は同時に聞いたのですか?
はい。「話がある」ということで、事務所の方から言われまして。私は「ついにですね」とお答えしたんですけど。
そのときの私は、ふたつの話を“受け止めた”という感じでした。
――この連載でも、卒業したら「キャスターをやりたい」と言っていました。念願叶いましたね。
確かにそうなんですが、実際にやることが決まったら「なんて思いあがったことを言っていたんだ!」という感じです(笑)。
ただ、やるからには、みなさんに安心して見ていただける番組を作っていかなければと思っています。緊張しているからとか、初めてだからということを言い訳にはしたくないなと。
しっかり勉強して、しっかりお伝えできるキャスターになりたいです。
――これからはスタジオから、情報を伝える立場になりますね。
そうですね。これまでとは違った面で、学ぶべきことが多いと思いますし、不測の事態への対応や、みなさんに注意喚起しなければならない場面も出てくるかもしれません。
『めざましテレビ』でも一緒だった生田(竜聖フジテレビアナウンサー)さんや、西山(喜久恵フジテレビアナウンサー)さんという頼もしい先輩方を頼りつつ、責任と覚悟をもって臨みたいと思っています。
ただ、お天気の呼びかけに関しては、かなり違和感を感じるだろうな(笑)。
――阿部さんのコーナーもあるようですが、こんなことをやってみたいという希望はありますか?
まだ具体的に何も決まっていないので、こちらからの希望というのはないんですけど、土曜日の放送、お休みの方も多いと思うので、どこか穏やかな雰囲気を感じられることをしてみたいなと。家族で楽しめるような場所などに取材に行けたらいいですね。
これまでの『めざましどようび』の持っている、生活に寄り添った、楽しい雰囲気をうまくつないでいきたいです。
――『めざましテレビ』のお天気キャスターは、最長となる6年間担当したことになります。
お天気キャスターの仕事は、みなさんの生活に寄り添うということで、それがどれほどのことなのかわかるようになったのは、割と最近のことかもしれません。
また、卒業の話を聞いてから、自分がやっていること、やってきたことの責任、その本当の重さを改めて嚙みしめるようになって。本当に、すごいことをやらせていただいていたんだなと思います。
――“かやちゃんのお天気”がなくなるのは寂しいという声が、数多く寄せられています。
そんなふうに言っていただけるのは、本当にありがたいです。
朝の忙しい時間帯に『めざましテレビ』をつけて、私がお伝えするお天気を見たり聞いたりして、その日着ていくものを決めたり、必要な準備をしたり…。
考えてみれば、私はそれを、平日の5日間、毎日お伝えしてきたわけですよね。みなさんの生活の一部くらいにはなれたのかな、と思うと、胸がいっぱいになります。
――改めて『めざましテレビ』の6年間を振り返ると?
6年間を振り返る…って、この連載が初めてのことかもしれないです。
最初は「お天気キャラバン」というコーナーで、全国いろんなところにお邪魔させていただいて。
今思えば、地元の方々と触れ合って取材するという貴重な経験をさせていただいたんですけど、「なかなか家に帰れないな」なんて思ったりしていました(笑)。子どもだったんですね。
19歳からの最初の1年間は、やっぱり私自身も何もわかっていなかったので、慣れるのにとにかく必死でしたし、すごく長く感じました。
この仕事が嫌で辞めたいと思ったことは一度もないんですけど、最初の1年は、大学のテストとの兼ね合いなどで、スケジュール的にとてもしんどい時期があって。正直に言うと、そういう意味で「辞めたいな」と頭をよぎったことはありましたね。
でも、そこからの4年くらいは、怒涛(どとう)だったというか(笑)。もちろん、ひとりの大学生としては、何かしらの我慢であったり、犠牲にしたこともあったかもしれないんですけど、それよりも、毎日規則正しい生活をして、会社(フジテレビ)に行ってお天気をお伝えする…という生活が、すごく濃密なものだったと感じます。
積み重ねて積み重ねて、ギュッと詰まった感じというか。『めざましテレビ』という軸があったからこそ、ほかの仕事も頑張れたというか。
この6年間の経験は、これからの私の人生にも絶対に生きてくると思います。だから、こんな機会を私に与えてくださった『めざましテレビ』のみなさんには、本当に感謝しています。
――『めざましテレビ』最後の出演の日のことを、想像したりしますか?
きっと最終週になるころには、いやでも意識してしまうと思います。卒業VTRみたいなものが出てきたりしたら、絶対泣いちゃいますし。
でも、泣きたくないですし、いつもと同じように終わりたいと思っているので…って、すでに意識しまくりですね(笑)。
とにかく最後まで、1日1日積み重ねていきたいと思っています。
――画伯のイラストも、今回が最後となります。
連載後半は、だいぶ絵がうまくなってしまって、申し訳なかったです(笑)。
今回は、最後ということもあって、かなり時間をかけましたよ。『めざましテレビ』やこの連載でも思い出を…とも思ったのですが、あまりにありすぎて。
だから、「暑い日も、寒い日も、雨の日も、晴れの日も『めざましテレビ』、お天気コーナーを見てくださってありがとうございます」という気持ちを込めて、カラフルに、みなさんに花束を!なイラストにしてみました。
――それでは最後に、読者のみなさんにメッセージをお願いします!
この6年間を表現するのは本当に難しいのですが、『めざましテレビ』を、そしてお天気コーナーを見てくださったみなさん、本当にありがとうございました。
また、この連載「空が好き」で、私のとりとめのない話におつき合いくださったみなさんにも感謝いたします。
これからは、平日は『めざましテレビ』、土曜日は『めざましどようび』を見てください(笑)!
いつの日か、また違った形でお会いできればと思っております。