「だれでも映画を撮れる時代」の実現を目指し、山田孝之さんがプロデューサーとして、俳優の阿部進之介さん、and picturesの伊藤主税さんと立ち上げた、短編映画製作プロジェクト「MIRRORLIAR FILMS」。

“変化”をテーマに、現役監督から俳優、漫画家、ミュージシャンなど、総勢36名が監督した短編映画がオムニバス形式で、4シーズンに分けて公開されます。

2月18日、「MIRRORLIAR FILMS season2」の公開初日舞台挨拶が行われ、プロデューサーである山田さんと志尊淳さん、柴咲コウさんをはじめとする、今シーズン上映作品の監督が登壇しました。

志尊淳「一度は撮ってみたかった」

監督に初挑戦した志尊さんは「この仕事をしていると、一度は撮ってみたいと言う思いがありながらも、具体的に話が進むことがなかったんです。今回企画をいただいて、ものづくりというのは、いろんな人の労力があって作られているんだなと、改めて感じるきっかけになりました」と語りました。

志尊さんが監督を努めた作品のタイトルは「愛を、撒き散らせ」。

監督として、演出面でこだわったことを聞かれると、「先入観や、偏った意見を投影したくなかった。全体的にフラットに観て欲しいという思いがあって、作為的なものをなるべく無くして、どう作れるのかというところを意識しました」と明かしました。

俳優としても活躍している志尊さん。今回主演を演じる板谷由夏さんにはどのような演出を心がけたのか聞かれると「板谷さんは女優さんとしても、人間としても大好きで、脚本を読んでいただいてどう調理していただいても信頼があったので、演出というのは、ほとんどしていないです」と語りました。

「また、監督をしてみたいと思いますか?」という質問には「15分の作品を、1年かけて作ったんです。俳優の仕事をしながらやるとなると『やりたいです!』とは簡単に言えないですが、すごく興味はあります。やらせていただく機会があれば、俳優をやりながらではなく、監督としての時間で向き合ってみたいなとも思います」と意欲を見せました。