そこで千明が水を向けると、今度は和平が話し出す。
居酒屋でえりなが切り出した話は、鎌倉以外のいろいろな海でアルバイトをしながら、その海のゴミアートを作る旅がしたいという話だった。
和平が聞いてほしかったのは、その後のこと。当然一緒に帰ると思っていたえりなが、和平に手を振り、優斗と去っていったのだ。
「俺1人で帰るんだな…」と、切ない笑顔を浮かべる和平。千明は、えりながステキな大人に育ったのは父親の功績だと労う。
典子(飯島直子)はエッセイが褒められそのうれしさを千明(小泉今日子)に共有
和平は照れ笑いを浮かべながら、娘には夢を持って社会を軽やかに飛び回ってほしいという願いを明かす。家族のために生き続けてきた和平だからこその、我が子への切なる願い。
そして2人は、いつものように軽口を叩き合いながら、改めて乾杯をした。

その後、千明の家では、典子が帰りを待ちかねていた。千明に相談していたエッセイの連載記事の第1回が褒められたという。
これまでに就職したことのない典子は、仕事で好評を得たことが嬉しくてたまらない。しかし、もうスランプという事態らしく、エッセイのネタを相談して夜は更ける。

一方のカフェ「ナガクラ」には、ロープや手錠など、ドラマ『サレ妻同盟』で使う小道具を持った万理子が帰宅。
酩酊して千鳥足の彼女は、トートバッグを一つ、床に落としたままで2階へ上がってしまう。