米の価格高騰が続く中、2025年6月に入ってからは「備蓄米」が市場にも出始めるなど、価格の安定化に向けて政府が対応しています。炊飯器などの調理家電を製造販売しているタイガー魔法瓶が6月10日、「米と炊飯器に関する意識調査」を発表し、消費者の約6割が“価格よりご飯のおいしさを重視する”という傾向があることが明らかになりました。
米の価格高騰が続くも…消費者は“価格よりもご飯のおいしさを重視”
今回行われた「お米と炊飯器に関する意識調査」では、全国の20歳以上の男女648人を対象に、日本人の主食であるお米の消費動向や意識にどのような変化が起きているのかについて調査が実施されました。

米の価格高騰や供給不足が発生している中で、「現在、不自由なくお米を買うことができているか」という調査を行ったところ、不自由なく買えている人はわずか33.9%。
そして、約7割は米の購入に不自由を感じているという結果に。

その一方で、価格高騰によって購入する米の銘柄に変化があったかについては、価格高くても約半数は従来と同じ銘柄を購入しているということが分かりました。

さらに、「どうせ食べるなら高くてもおいしいお米が食べたいと思うか」という問いでは、64.7%が「そう思う」と回答。
消費者が米のおいしさを重視している傾向にあることがわかりました。

また、米のおいしさを重視するという点で、炊飯器についても調査をすると、「米の流通問題が起こる前と比べて、おいしい米を食べるために炊飯器に投資したい予算はいくら上がったか」という問いに対して、約半数が炊飯器に投資したい予算が上がっていると回答しました。
多くの消費者は価格高騰で米を満足に買えないと感じている一方で、備蓄米や外国産米といった安く買う選択肢が提供される中でも、価格よりも“おいしい米を食べたい”という価値観を重視していることが鮮明になりました。