エンターテインメントの裏側に密着する番組『連続ドキュメンタリー RIDE ON TIME』。Season4の第2弾として、TOKIOが特集されている。

12月17日(金)の放送は、最終話となるEpisode4「Make with TOKIO!」。

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27年間TOKIOとして活動してきた3人が、2021年4月に新たな一歩を踏み出した。それが、株式会社TOKIO。「汗をかいて。手を働かせて。思いを重ねて。」という会社の理念のもとに、名刺やCM撮影で使用するセットなど、ものづくりする日々が始まった。番組は、まだ見ぬ世界へ挑む3人の姿に迫る。

念願のプロジェクト始動!国分太一が丁寧に面接を重ねる

2021年9月、株式会社TOKIOにとって念願のプロジェクトが動き出す。アイデアはあるけれど、形にするきっかけが欲しいという団体や個人を募集し、一緒に新しいビジネスとして実現させようという企画。その名も「Make with TOKIO!一緒につくろうプロジェクト」。そのパートナーを決めるため、副社長の国分太一はリモートでの面接を重ねていた。

「全国の農家さんを応援することも可能だという認識でいいでしょうか?」「規格外の商品(野菜)を出すことも考えられるんですか?」と、率直な疑問を投げかける国分。時に「20年経つとうちの社長、70歳になりますけど大丈夫ですか?」と、笑いを交えることも忘れない。

逆に応募者から「現時点で『これはやらない』と決めていることはありますか?」と問われると、「ない」ときっぱりと回答。アイデアを限定したくない、無限の可能性を追求したい、そんな国分の思いがあった。

城島茂、遅咲きながら武器を持ち、グループを結成

6月。社長の城島茂は、人生で初めて連続ドラマの主演に挑んでいた。夫と反抗期の息子に全力で愛情を注ぐ大阪のオカン役。会社の社長業もある中で、主演ドラマの撮影をする城島に、番組の密着スタッフは「休めてるんですか?」と素朴な疑問をぶつける。

すると、城島は「(自分の時間が)ほしいですよ。ドラマの台本を読む時間も、ドラマの主題歌の作詞・作曲の依頼も受けているので(それもやらないと)。夜はもう子どもが寝ているので、(家で)楽器を弾けないからどこでやろうかなって」と話し、その忙しさに戸惑っている様子を見せた。

1990年、3人でTOKIOを結成したとき、城島はすでに19歳。その頃から、リーダーとしてグループをまとめてきた城島。「少年隊をテレビで見たときに、スポットライトを浴びて踊って歌っているのを見たときに、『こんな世界あるんや』って。あのライトの中に飛び込めば、(自分の)生活が変わる。『今の日常から脱却したい』っていう(思いがあった)」と、ジャニーズ事務所へ入所した当時を振り返る。

しかし、当時19歳といえば、アイドルとしては遅いスタート。その中で武器としたものがギターだった。高校時代から地元でバンドを組んでいたという城島は、「合宿所でギターを弾いていて、それをジャニーさんが見て、『楽器が好きなら、バンド組んじゃえばいいじゃない』って言われたことがTOKIO結成のきっかけ」と回顧。城島の武器がきっかけとなり、アイドルとしては珍しい、ロックバンドスタイルのTOKIOが誕生したのだ。

城島の多忙な様子に、SNSには「リーダーちゃんと休んでほしいな」「社長業もドラマもあって大変!リーダーお疲れ様」と心配と労う声が。また、TOKIO結成の話に「リーダーのギターがきっかけだったんだ!」と驚くコメントも見られた。

長年TOKIOとして活動してきた中で感じた楽曲の“絶妙なバランス”

城島は、ドラマの撮影と並行して、関ジャニ∞が歌う主題歌「ココロに花」の作詞・作曲に取り組み、関ジャニ∞が聴くことになるガイドボーカルの収録にも参加。ブースに入ると、「今びっくりしたんだけど、ヘッドホンを見てLRの文字が(老眼で)一瞬見えなかった…わぁ、怖いと思って!」と、自ら明かしてスタッフの笑いを誘う。

収録が始まり、1度歌いきると「しんどいな、これ…」とこぼしつつ、「入りがエイト(関ジャニ∞)っぽくないなとは思った。彼らはもっとこう…泥臭いというか」と、意見を交わす城島。およそ1時間半、ひたすら歌い続けた。

そして、関ジャニ∞によるレコーディングの日。横山裕の収録を、細かく意見をすることなく、じっと見守る城島の姿が。そこには「みんなそれぞれ歌も、芝居も、生き方も、人間性も、クセって出ますよね。(TOKIOの曲作りで)『0.1ミリ足らんのちゃうかな。ここがあれば、完ぺきなパズルになるのに』と思っても、その隙間が、建築物で言うと揺れても倒れないみたいな(バランスになる)。隙間があるからこそうまくいくっていうことってあって」と、長年TOKIOのリーダーを務めてきた城島なりの考えを見せた。

松岡昌宏のデビュー当時の写真を購入した城島茂「かわいいなぁ」

8月。城島は多忙な日々の合間に、20数年ぶりにジャニーズショップ原宿を訪れた。店内に飾られていた若かりし頃の写真を見つけ「松岡、かわいいなぁ。僕の松岡のイメージ、このイメージなんですよね。ほっぺたがポチャッとしてね」と笑顔を見せる。

「みんなやんちゃでしたね。相当怒られ叱られたグループでもあるし、先輩に甘えたグループやったし。僕らは自分たちが奏でる音と、それがミックスされて生み出すパワーというか、この3人にしかできない表現方法。また新たな表現が、見せ方ができたらなと思うんですけどね」と、当時を振り返る城島。帰りがけに、松岡の懐かしい写真を購入すると「会社に飾っておこう」と、うれしそうにつぶやいた。

7年ぶりとなる作詞・作曲に挑む城島がギターを爪弾く姿や、ガイドボーカルを収録する姿にファンは大興奮。「ギター弾くリーダー久しぶりに見た…泣く」「この仮歌、売ってください!」「TOKIOのライブに行きたいよ~」とSNSには感激で涙している様子のコメントが並ぶ。さらに、「リーダーがマボ(松岡)セット買ってるww」「松岡セット買う城島茂って面白すぎてツボ」と、ジャニーズショップで松岡の写真を購入した城島の行動に笑いが起こっていた。

国分太一「素のままを見てもらうことが、今一番楽しんでもらえる要素」

株式会社TOKIOの始動から半年。それぞれが活躍の場を広げていくTOKIO。国分はテレビ局の放送番組審議会に有識者として参加。城島は会社社長としてビジネス番組へ出演。松岡も新たなドラマに挑んでいた。

それぞれが思うTOKIOとは。そしてTOKIOの未来とは。

松岡:株式会社TOKIOを立ち上げたというのも、一つのページ。我々も中年になってきているので…社長もあと9年で還暦ですから(笑)。誰かのせいにするとか、重荷にするわけじゃないけど、城島茂が赤いちゃんちゃんこを着て笑ってたらいいや、みたいな。そうしたら、ちょっと面白いことができるんじゃないかなっていうのがあるね。

国分:ほぼほぼ失敗でここまできたようなグループなので。完ぺきじゃないから次のプロジェクトでは成功させようと思って、それを毎回繰り返している感じなのかもしれませんね。TOKIOっていうグループは。ありのまま、素のままを見てもらうことが、今一番楽しんでもらえる要素なのかな。

城島:単純に、TOKIOが好きなんですよね。続けることってすごくしんどいけど、大事やなって。どんなに形を変えようと、自分にとってもホームを無くしたくない。客観的に、TOKIOのファンですね。

これから株式会社TOKIOとして、アイドル・タレントのTOKIOとして、彼らはどんな姿を見せてくれるのか。3人の新たな物語は始まったばかり。

次回、2022年1月7日(金)は、なにわ男子に密着。デビューが発表される直前の秘蔵映像とともに、7人の思いに迫る。

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