株式会社ウェルカム
CIBONE Brooklynが新しいコンセプト”日本的思考の輸出”のもとCIBONE O’TE(シボネ オーテ)に名称変更。面積を約2倍に広げ、日々の生活に寄り添う商品を充実させ増床オープン。


50 Norman外観

「50 Normanについて」
CIBONE O’TE(前CIBONE Brooklyn)はブルックリンのグリーンポイントエリアに位置する複合施設「50 Norman」内に2025年4月26日(土)に増床オープンいたしました。
同施設は、ギャラリー&ストアの「CIBONE」と出汁の専門店「DASHI OKUME」、フレンチ・ジャパニーズレストラン「HOUSE Brooklyn」、そして日本のクリエイティブチーム「スキーマ建築計画」、「TANK」、「village(R)」 とニューヨークの「BLANK Design」により手掛けられた空間から構成される複合施設として2022年に開業し日本の魅力を発信し続けてきました。いまではブルックリンでリトル・トーキョーとも呼称されるほど独立系の日本のショップが集まるこのエリアにおいて、その核になる施設へと成長しています。

株式会社ウェルカムは、このたび隣接する約248平方メートル の区画を取得し、フロアを増床しました。新たなパートナーとして、1908年の創業以来「良い道具には良い理(ことわり)がある」を信念に、料理人や道具と真摯に向き合ってきた料理道具店「釜浅商店」と、デザインとエンジニアリングの力で家電をはじめ、現代の生活に欠かせないさまざまな道具をつくり出す「BALMUDA」、そして、HOUSE Brooklynを手がけるYuji Taniが監修するカフェ・レストラン・バー「CAFE O’TE by HOUSE Brooklyn」を迎え、新区画の全体開発を担いました。新しいパートナーとともに、生活に寄り添ううつわや家電から、専門店による料理道具まで、さらに日本の魅力を幅広く・深く伝えていく複合施設として、再始動いたします。

釜浅商店


BALMUDA


CAFE O’TE by HOUSE Brooklyn

「CIBONE O’TEについて」
CIBONEは2001年のオープン以来「ライフ エディトリアル」をコンセプトに、世界中から厳選したアイテムを発信してきました。多くのアーティストたちとアイデアを共有し、彼らの思考を通してさまざまな文化を学ぶ中で、その過程から生み出されたプロダクトの多くが、人々にとって長く愛されるものであることを実感し、「New Antiques , New Classics」という考え方を提唱、大切にしてきました。そしてこれからは、わたしたちが日本的思考を世界に輸出する時だと感じています。
日本的思考とは、礼儀正しさ、丁寧さ(Polite)、季節(Season)、もったいない(Sustainable)、心地よさ(Comfort)、シンプル(Minimal)といった日本に古くから根付く価値観であり、現在において世界中の生活者が日々のくらしに取り入れたい思考と重なると考えています。CIBONE O’TEはこの「日本的思考の輸出」をコンセプトに、この価値観によって作られたものをCIBONEによる編集を通じて取り揃え、エキシビションやイベントを通じて発信していくことで、これらの価値観が世界中の人々の生活に溶け込んでいくことを目指します。

この新しいコンセプトと共に生まれた名称「O’TE(オーテ)」は、やわらかな間を生む丁寧語の「御(お)」と、作り手たちを意味する「手(て)」を着想として、作り手たちの手技や日本文化への敬意をもとに生まれました。このネーミングやロゴ、ビジュアルアイデンティティのデザインはロサンゼルスを拠点とするデザインスタジオ・Commune Designとの協業によるもので、建築、インテリア、プロダクト、グラフィックデザインの分野にわたって活動する彼らのアイデアによってネイティブの感覚を取り入れた、また今回の新しいコンセプトを体現し、現地で親しまれるものになることを願って名付けられました。

Commune DesignによるO'TEのビジュアルアイデンティティ


マスキングテープを用いて作られたO'TEのロゴ


新しくなったCIBONE O'TEでは、これまで既存区画で取り扱っていたアート作品やクラフトといったアート性の高い商品に加え、増床区画では新たに40組以上のものづくりにこだわりを持つ作り手や職人の作品、骨董など、日常にまつわるうつわや生活道具、グローサリーを幅広く取り揃えます。新たに併設するプロモーションスペースでは、月に一度これらのアイテムを季節や現地の風習に合わせ提案いたします。

CIBONE O'TE増床区画店内


新設のプロモーションスペース


既存スペースと新規スペースの開口部分

「ギャラリー展示について」
ギャラリースペースでは和紙職人・ハタノワタルの個展をリニューアルの柿落としの展示として開催いたします。昨今、消費量が減少している和紙の素晴らしさをより多くの方に生活の中に取り入れてほしいという想いから、アートとしてだけでなく、インテリア空間においても和紙の使い方を提案し続けているハタノワタル氏。この個展ではこれまでの工芸的な表現にとどまらず、和紙を通じた新しい視点を感じていただける作品も展示されます。ハタノ氏は、和紙の材料となるコウゾの木を育てるところから和紙を漉くまでの一連の工程を丁寧にチームと共に手掛けており、手作業から生まれる和紙の作品はどれも温かみがあり、その魅力に引き込まれます。本展示では、氏のアートワークやプロダクトワークに加えて、和紙に色をつける際に使う“あて紙”も販売するほか、表裏で表情が異なる和紙を使用したテーブルの天板を、サイズとカラーオーダーができるサービスをご用意しており、ハタノワタル氏の活動の全てを体感できる展示内容となっています。

ハタノワタル氏のエキシビション

「空間について」
ストアデザインは既存スペースと同じくスキーマ建築計画が担当。50 Normanでは海外の施工現場においても日本国内で作るような繊細で質の高いデザインを再現することを目指し、日本で解体された古材や廃材を柱や什器の部材として再利用するほか、可能な限り日本で部材を加工し、体積を減らしてから海外へ輸送することで、日本から現地へ派遣した職人が短期間に組み立て・加工するというプロセスを採用しています。
増床区画ではCIBONEの什器の一部やカフェのカウンター、テーブルの仕上げを和紙職人・ハタノワタル氏に依頼。柿渋で染めた和紙を貼り合わせた什器や、和紙染色の際に生まれる一枚ごとに表情が異なるあて紙を使用し、氏が初めて訪れたブルックリンの街並みからインスピレーションを受け現地でアドリブで仕上げたカウンターも50 Normanの新しい空間を彩っています。

解体された古材と新材を根継ぎした柱


ハタノワタル氏のあて紙を貼ったカフェのカウンター / All photo by GION


【CIBONE O’TE新規参加クリエイターピックアップ】

石原 稔久 / Toshihisa Ishihara
1973年福岡県直方市生まれ。武蔵野美術大学彫刻科卒。福岡県宮若市にて薪窯築窯。
ひとつひとつ手捻りで形作り、その後彫刻のように丁寧に削り仕上げた器は、轆轤では表現できない柔らかさと、手捻りでは感じられない緊張感を持ち合わせています。

入江 佑子 / Yuko Irie
京都造形芸術大学にて陶芸を学び、卒業後dona ceramic studio を展開。
decorate-origin-nature-art(=dona)をテーマに陶器の新たな可能性を追求し幅広い作品を制作。 自らが採集した海の砂を混ぜ込んで焼き上げるという独自の技法で作り出される作品は、砂の粒子が感じられるテクスチャーと、どこか有機的で温かみのあるフォルムが特徴。

kiji arita 
佐賀県有田町でかつて作られ、産業廃棄物になる可能性がある倉庫に眠っていた素焼きの器「生地(kiji)」を再編集した「kiji arita」。戦後から現代までに作られた多様な生地を活かし、色は自然豊かな有田を感じる青緑で統一し、白磁の美しさや職人技が際立つ仕上がりになっています。各アイテムにはデザイン年を示す数字が刻まれ、時代の記憶を映します。

杉田 明彦 / Akihiko Sugita
1978年東京都文京区生まれ。塗師・赤木明登氏に師事し、2014年に金沢に工房を構える。
杉田氏の漆器は、伝統技法を踏まえながらも現代的な感性で再構築されたデザインが魅力です。実用性と美しさを兼ね備えたフォルムや質感にこだわり、特に深みのある独自の朱色が印象的。繊細な塗りと研ぎの工程が、日常使いの器に豊かな表情と手触りを与えています。使うことで完成する「道具」としての美意識が、作品全体に息づいています。

谷口 嘉 / Yoshimi Taniguchi
1978年神奈川県生まれ。谷口氏の作品に全体とうっすらと揺らぎが感じられるのは、ガラスとコンクリート型が接触することによるもの。そのため表面に残る微細な表情が作品に深みと味わいを与えています。縁にマットな金彩を施すことによって、作品自体はやや華やかな見た目ながら、ガラスの透明さや軽さ、繊細さに寄り添う雰囲気になっています。

TARASUKIN BONKERS / タラスキンボンカース
近藤 拓也と北田 啓之からなるデザインユニット。2007年に伊豆半島最南端の小さな漁村に建つサマーハウスを改装し、そこでの暮らしが始まりました。丁寧実直な風土の中で、ふたりの暮らしから導き出されるデザインのもつ独特な世界観が、国内外から注目されています。

AOIRO / 石黒幹朗 / 石原稔久 / 入江佑子 / irose / ウメザワ木工 / SG group / 大泉物産 /
大久保ハウス木工舎 / おじろ角物店 / 加藤健旗店 / 金井工芸 / kiji arita / Craft Design Technology / 珈琲考具 / 工房アイザワ / 工房イサド / 小牧広平 / SUS / Sabi-nuno / SHAQUDA / 杉田明彦 /
スタジオプレパ / 須浪享商店 / cerapotta / 大香 / 武田晒工場 / 高澤ろうそく / 田澤祐介 / 谷口嘉 / TARASUKIN BONKERS / TESUKI paper works / 東洋佐々木ガラス / 戸田屋商店 / 日本香堂 / 能作 / 野田琺瑯 / ハタノワタル / 初田徹 / Hana / Public Crafts / POSTALCO / 松徳硝子 / 水垣千悦 / ヤマチク / WASARA / amd more
【SHOP INFORMATION】
店舗名:CIBONE O’TE(シボネ オーテ)
住所:50 Norman Ave, Brooklyn, NY 11222
営業時間:11:00-20:00
URL:http://www.cibone-us.com/
Instagram:cibone.ote


【ABOUT CIBONE】
New Antiques, New Classics をコンセプトに長い時間軸に寄り添って「モノとつきあう」こと、そして自由な切り口で選んだ独自の魅力を放つモノたちを提案する、ライフエディトリアルストア。東京とBrooklynを拠点に、人がものをつくる熱を、人と人の繋がりを、自分たちの手でコラージュしていきます。 CIBONEは、モノを“選ぶ”だけでなく、自ら“つくりだす”意識を持ち、変容する世界に対して常に「新しさ」と「ユニークさ」を問い続けます。


CIBONE(表参道)
住所:150-0001 東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE B1F
営業時間:11:00 - 20:00
お問い合わせ先:03-6712-5301(CIBONE)


CIBONE CASE(銀座)
住所:104-0061 東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX 4F CIBONE CASE
営業時間:10:30 - 20:30
お問い合わせ先:03-5537-3101(CIBONE CASE)


CIBONE Online Store
https://www.cibone.com/new.html
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