城田優が「僕みたいな面倒くさい人間を毎回ケアしてくれる」と、山崎育三郎と尾上松也に感謝を伝えた。
11月19日(金)、「あいまい劇場 其の壱『あくと』」の公開稽古と会見が東京・EXシアター六本木で行われ、IMY(アイマイ)こと山崎育三郎、尾上松也、城田優が本番への意気込みを語ったほか、公開稽古では熱のこもった芝居を披露した。
IMY結成のいきさつを問われると、山崎が「僕は1998年にオリジナルミュージカルでデビューしたので、オリジナル作品というものに強い思い入れがあります。20代は海外のいろいろな作品をやらせていただきましたが、日本発の作品をいつか作れたらと思っていました。そんな中で松也、優と意気投合し、僕らの世代で今までにないエンターテインメントを作りたいと2015年に話したことがきっかけでスタートしました」と説明。
松也は「とにかく我々が楽しいと思えるものを作ること、固定概念にとらわれず、自分たちが純粋にやってみたいと思った人と出会って、発見することを大切にするもの作りを大きな夢としてやってきました。国内の方にももちろん見ていただきたいですし、日本以外の方にもIMYの作品を観にいきたいと思ってもらえるようなものを作っていこうという思いが発想の源になっています」とそれぞれ語った。
そして、3人でユニットを結成して「よかったと感じたことは?」という質問には、城田が「僕みたいな面倒くさい人間を毎回ケアしてくれる2人の人間性には感謝しかない。2人が僕の安定剤みたいなもので、メンタルはそれぞれ強(山崎)、中(松也)、弱(城田)なんです。サイズ的には僕が特大なんですけど、特大の体にノミの心臓というのが特徴なので、2人に支えられている部分がとても大きい」。
松也は「自分にないものを2人はもっていますし、それぞれ違うところで活動していますが、強烈に同じ感性だと感じることが多くて、だからこそ一緒にやりたいと思った。長期にわたって稽古をして公演をするのは初めてですけど、改めて一緒にやれてよかったと思える部分が多々ありました」
山崎は「泣いたり、おもしろいと思ったりなどの感性がとても近い。新しいものや、賛否があるものに足を踏み入れる力、『よし、やろうぜ』というものを持っているのが僕らの強み。チャレンジを一緒にしていける仲間です」と“相思相愛ぶり”をのぞかせていた。
また、退場間際に3人は舞台下手で足を止め、報道陣へ向かって真剣な表情を。
城田は「スタッフさんから注意があったと思うのですが、出演者から直接伝えたほうが納得していただけると思うので、企画の我々から」と前置き。
「観て楽しんでいただいたあかつきにはぜひ宣伝していただきたいのですが、オムニバスの中の4つ目の作品に関しては、あらすじを書くことさえもご遠慮いただいたほうがいい部分がある。観ていただいたら、『なるどね。これは確かに写真を載せられないわ。文章を書けないわ』と理解できると思うので、そこをいかにしてお客様の高揚感を煽れるかという。我々からのお願いでございます」と切実な表情で直訴。
そして、山崎&松也は「できたら声を出して笑ってください」と笑顔で呼びかけ、退場していった。
最新情報は「あいまい劇場 其の壱『あくと』」公式サイトまで。