『SUPER RICH』第6話完全版
氷河衛(江口のりこ)は宮村空(町田啓太)に抱きしめられた。
ちょうどそこに、酔い潰れた碇健二(古田新太)を連れた春野優(赤楚衛二)が帰ってくる。問いただそうとする優と空は言い争いになり、衛は2人を仲裁。優は衛に実家のために空から金を借りた事を伝え、借金返済のため夜間のアルバイトを始める。
そんな中、「スリースターブックス」は「三日月モバイル」への提携企画を再提出することに。優は東海林達也(矢本悠馬)、田中リリカ(志田未来)たちと新たな企画書を森ノ宮大吾(矢野聖人)に見せるため会社に乗り込む。
だが、「三日月モバイル」は専務の大河一郎(田山涼成)に牛耳られ、彼の息のかかった社員ばかり。優たちと同行した城戸密(結木滉星)は、彼らに社員たちがいる前で余計なことを話さないようにと釘を刺す。
優たちは受付の男から、森ノ宮の部屋に女性が出入りしていることを聞いた。そして、優は森ノ宮の部屋に盗聴器が仕掛けられているのを見つける。
優は改めて森ノ宮に企画案を渡す。しかし、森ノ宮は企画は褒めるものの、会社経営は諦めていた。それでも、優たちは「三日月モバイル」との企画提携を進めようとする。
優がアルバイトから帰ると衛が何やら電話をしている。深夜の電話に何かあるのではと感じた優が聞くと、衛は父方の祖母の具合が悪いという連絡だと打ち明けた。
優は衛を車に乗せ、彼女の祖母が入っている老人ホームへ向かう。そこで優は、衛と祖母の冷めた関係を知った。
会社に戻り衛を癒やそうとする優。そんな2人を空が見ていた…。そして、翌朝、空は自宅に戻ると衛に告げる。
優と東海林は、森ノ宮とフットサルをすることに。なんとか森ノ宮の気持ちを自らの意思で働くことに向かせようとする優だが、良い返事は得られない。
そんな時、今吉が大河と近しい人間とアポイントメントを取る。衛が今吉のツテで会ったのは森ノ宮の父、昭三(辰巳琢郎)だ。衛はかつて自分が昭三に提出した企画書を渡し、昔の情熱を思い起こさせ、大河の強引なやり方を批判する。
そして、息子が公平な企画決定を行える環境を整えてほしいと衛が頼んだ時、大河が現れた。
会社に戻った衛は、優に顛末を話す。大河からビジネスの話に女性が入ってくるのが嫌だと言われたと話すと怒る優。そして衛になだめられた優はアルバイトに向かう。その夜、優がデリバリーに向かったのはマンションの一室。そこでは、違法な裏カジノが開かれていた。
翌朝、衛は1人で老人ホームに向かう。祖母が亡くなったのだ。弔問客もなく、1人で淡々と葬式を進める衛。と、そこに優が現れた。なぜ自分に言ってくれなかったのかと問う優に、衛は大したことではないと言う。しかし、優はこういう時に衛が1人なのが大したことだと訴えた。
葬式を終えて帰った優のスマホにバイト仲間のSNSが飛び交う。その中に、裏カジノに気前良くチップをはずむ“目玉の数珠”をした男がいるとある。その数珠をした男が大河だと気づいた衛は、優とともに裏カジノへ乗り込みに行く。
ゲームに興じる大河の前に現れた衛は、上場企業の専務がこんな場所にいることが世間に知れたら困るだろうと突きつける。だが、大河はここに来た時点で衛たちも同じリスクを抱えていると開き直った。
すると、優が大河に勝負を挑む。大河が勝ったらなんでもすると言う優。さらに、優は自分が勝った時の条件として大河の衛への謝罪を求めた。
優は大河に勝ち、衛に謝罪させることに成功する。裏カジノを出て、アルバイトに向かい、会社に戻った優を衛が待っていた。衛は優に、好きですと告白の返事をする。
しかし、優は返事は今ではないと言いだす。空への借金返済を待って欲しいと言うのだ。そして、返済を済ませたら結婚しようと、優は衛にプロポーズするのだった。