8月5日(水)より舞台「DISTANCE-TOUR-」東京公演が開幕した。
初日のトップバッターを飾ったのは松井玲奈。自身初となるひとり芝居で、川尻恵太書き下ろしによる演目「夏間麗のリモート授業」を披露した。“夏間先生”のリモート授業を、実際に舞台上に設置したカメラを利用してライブ映像を映しながら進んでいく物語は、言葉遊びを盛り込んだ、上質なコメディとなり、客席にたくさんの笑いを起こした。
続いて登場した清水宏はコロナウイルス感染拡大の影響で、舞台が中止になったスタッフの悲喜交交を描いた「拝啓あこがれの演劇さま」を演じた。時に可笑しく、時に切なく、演劇という土俵で長年戦いつづけてきた清水だからこそできる表現で、ひとり芝居と演劇のもつ可能性をどこまでも感じさせる快作となった。
新型コロナウイルス感染拡大予防のため、劇場、観客、演者、そしてスタッフの間に生まれた距離を少しずつ縮めていくべく立ち上がった企画「DISTANCE」。その第二弾となる「DISTANCE-TOUR-」は、全国公立文化施設協会のガイドラインを基に、全キャスト&スタッフはPCR検査を事前受診、劇場には抗菌コーティング処理を施し、客席は前後左右を一席ずつ空けるなど、予防対策を一層強化し、来場者及び出演者・公演関係者の安全と安心を確保に努めた上で劇場公演と、配信公演の両形態を全公演で行う。
<松井玲奈 コメント>
初めてのひとり芝居で緊張しましたが、楽しく演じさせていただきました。お客様の前でお芝居ができる日を心待ちにしていたので、このような機会をいただけて嬉しさを感じています。
以前と同じ様にというのは難しいかもしれませんが、配信など新しい形で舞台を楽しんでいただけたらと思います。
<清水宏 コメント>
お客さんにまた劇場に来てもらうことと、オンラインで演劇に何ができるのか。二つの宿題の新しい答えを探すDISTANCE。参加できて嬉しいです。色々な演劇の姿を見て欲しいです。