11月6日(土)、映画「ボクたちはみんな大人になれなかった」の公開記念舞台挨拶が行われ、森山未來、SUMIRE、篠原篤、森義仁監督が登壇した。
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1995年、ボク(森山未来)は彼女(伊藤沙莉)と出会い、生まれて初めて頑張りたいと思った。“普通”が嫌いな彼女に認められたくて、映像業界の末端でがむしゃらに働いた日々。1999年、ノストラダムスの大予言に反して地球は滅亡せず、唯一の心の支えだった彼女はさよならも言わずに去っていった。
そして2020年。社会と折り合いをつけながら生きてきた46歳のボクは、いくつかのほろ苦い再会をきっかけに、二度と戻らない“あの頃”を思い出す…。
トークセッションでは、ターニングポイントになった出会いについての質問が。森山はまず、作中の出会いについて「ある意味この映画は、佐藤(森山)と1995年から2020年まで時間を共にした友人・七瀬(篠原)の恋物語でもあるので(笑)。この人とは、ずっと一緒にいるので、そこにいる七瀬に、ものすごく感情を引っ張られました。佐藤にとって、背景もしくは隣に必ずいる存在なので、エモーショナルさを感じます」と、説明。
続けて、自身の出会いについては「人との出会いから生まれるエネルギーを信じて生きています」とコメント。
篠原は「20代前半の頃、沖縄で遊びほうけていたときに、シングルマザーの家族が(自分が宿泊していた)ゲストハウスに来て、1週間くらい一緒に魚釣ったり、捌(さば)いたりして遊びました。その家族が帰ると、(ゲストハウスに置いてあった)ノートに『うちの息子も(篠原)篤くんみたいな大人になってほしいです。成長してほしいです』と書いてあったんです」とエピソードを紹介。
続けて「(そこから)『ちゃんと生きよう』と思って。東京にきて、こうなりました」と胸を張ると、会場からは拍手が。「どうやって生きたらいいか分からない状態だった」ときの言葉との出会いを振り返った。
SUMIREは「もともとファッションが好きだったんですけど、高校生のときまで、周りの友達と服装を合わせてたので、奇抜な格好が好きでも『変に思われるから』と着られなかった』と、当時の心情を回想。
「服飾系の大学に進学すると、周りにも奇抜な服装の学生がいて、そこで吹っ切れたというか、『自分も好きな服装着ていいんだ。ありのままでいいんだな』と思って。そこから今も自分が好きな服を気にせず着ているので、大学での友達との出会いがターニングポイントになりますかね」と明かした。
映画「ボクたちは大人になれなかった」は、シネマート新宿、池袋シネマ・ロサ、アップリンク吉祥寺、ほかで公開中。同時に、NETFLIXにて全世界配信中。
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配給:ビターズ・エンド
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