8月13日(木)、「ニコニコネット超会議2020夏」にて同イベントのテーマソングとなる演歌歌手の小林幸子とロックバンドSOPHIA、MICHAELのボーカリスト松岡充による新ユニット「シロクマ」のデュエット曲「しろくろましろ」の生歌唱が披露された。

2人の初めての共演は、2018年に行われた「ニコニコ超パーティー2018」でのデュエット。このとき、「この人なら私の違う才能を引き出してくれそうだ」と感じた小林のオファーにより、本プロジェクトがスタートした。

作詞・作曲を担当する松岡は、楽曲制作にあたり小林に取材を敢行。小林の「白を黒に変えられたら、またそれを真っ白に戻せばいい」、「涙が枯れるまで泣いたら、しゃがむの。しゃがんだ後は立ち上がるしかないんだよ」と語った人生訓を歌詞に綴った。

左から)松岡充 、小林幸子

松岡が明かす小林からの電話「(泣きすぎていて)何を言っているか分からなかった(笑)」

生歌唱前にオンラインによる囲み取材に応じ、意気込みを聞かれ松岡は、「今回オファーをいただいたのは、今からわずか3ヵ月前なんです。幸子さんから直接オファーをいただいてから披露できるところまで行くパワー。エネルギー満タンでワクワクしています」と明かした。

小林は、「あの短期間ですべてが出来たのは、すごいことだと思います」と松岡に感謝を述べた。

初めて楽曲を聞いた際に“号泣”したことについて聞かれ、小林は、「松岡くんから取材をさせてくれって言われ、(自分の歌手人生について)ずーと話をしてたんです。出来上がった詞を読んだとき、私が話したことが凝縮してまとめられているんだと思ったときに、涙止まらなかったです」と思いを語った。

松岡は「(幸子さんからの電話で曲の感想を聞いた時)何を言っているか分からなかった(笑)。テレビドラマであまりにも泣きすぎて分からないシーンのようなことが、現実にもあるんだって。(気づいたら電話が)切れてましたけど、小林さんの“OK”という気持ちは伝わってきました」と当時を振り返り、小林を笑わせた。

本番前のリハーサルを終えた感想を松岡は、「幸子さんと(今回の曲を)歌わせていただいたのは、さっきが初です。すごくドキドキしました」と笑顔で答えた。

小林は、「いいコンビだなと。松岡くんの声質が最高でした。いい感じの化学反応を起こしていると(周りのスタッフからも)言われます」と太鼓判を押した。

“しろ”を染めていく演出と圧巻の歌唱

「しろくろましろ」の生歌唱では、真っ白い部屋にたたずむ2人の前にペンキが置かれ、お互いが衣装にペンキをかけ合いながら、楽しそうにパフォーマンスを行った。

パフォーマンス終了後は、お互いの衣装の変わりように笑い合う場面も。小林は松岡の様子を見て「素敵じゃん!芸術が爆発だ!」と大絶賛。さらに「顔にペンキを塗られると思わなかった。子供のころから泥んこ遊びもしたことがなかったけど、すごく面白かった」と笑顔で語った。

松岡は、「本気で大人が遊ぶとこうなります。(今回の演出を)僕がやりたいと言いました。幸子さんをペンキまみれにしたかった。ペンキってやっぱりいいですね。楽しかった!」とご満悦の様子だった。

曲への思いを小林は、「今この大変な世の中に、たくさんの人に幸せの種を届けたい。みんなとハンドクラップして、大声で笑顔で歌える日が1日も早く来ることを祈って今は歌います」と願いを込めて話した。

松岡は、「日々未来を生きる事さえ不安が襲ってくる現在、どんなに苦しくても誰かの笑顔を生むために作品を紡ぎだすのがアーティスト、塗り潰されたら白に戻せばいい、こんな時代だからこそさらに光り輝く“真白に”!」とメッセージを送った。

©ニコニコネット超会議2020夏
小林幸子アコースティックミニLIVE&【シロクマ】ネット超夏テーマソング”初生歌唱”