『SUPER RICH』第3話完全版

氷河衛(江口のりこ)はオフィスビルを引き払い、従業員を整理して、古い一軒家を借りて新生「スリースターブックス」を始めることにした。

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衛について来たのは、宮村空(町田啓太)や今吉零子(中村ゆり)たち役員と、なぜか田中リリカ(志田未来)たちインターンの3人。また、会社の核となる電子書籍編集部の碇健二(古田新太)、鬼頭流星(嘉島陸)も加わる。だが、空たち全員が不思議なのは、春野優(赤楚衛二)の存在。

タダで雑用もすると言うので好都合だと、衛は優を重宝しているようだが、会社に一緒に住むと聞いた空は気が気でない。

新生「スタースリーブックス」の初仕事として、衛は“ビッグバン作戦”を提案。有望な新人作家を自社で発掘するため、漫画コンクールを開催するという。鮫島彩(菅野莉央)や豪徳尊(板垣瑞生)は疑問に思うが、碇は乗り気。また、衛は並行して最近作品を描いていない漫画家や、まだ電子書籍化していない作家にも仕事のオファーをすると言い、誰もが知っているが近年は作品を発表していない、ペンネームを北別府Kとして売れていた北別府恵子(松田美由紀)に目星をつけていた。

さっそく、衛が北別府に会いに出かけると、優がついてくる。北別府に会うと、彼女の作品が大好きで知り尽くしている衛は気を引くことに成功。その勢いで「スリースターブックス」で新作を描いてほしいと衛は切り出すのだが、企画書を見た北別府に断られてしまった。

衛たちが留守の会社には、飯田昌之(飯田基祐)が訪ねて来る。投資家だと名乗る飯田は、今吉たちにある提案を持ちかけて…。

会社に戻った衛に、今吉が飯田の話をする。飯田は漫画家志望の自分の娘を「スリースターブックス」の看板作家にしてくれたら投資をするというのだ。だが、娘の漫画は箸にも棒にもかからないほどの酷い作品だった。

衛は北別府に断られたと報告。企画書を見てから断ったのではないか?と言う碇に、優がうなずく。すると、碇は企画書にある自分の名前のせいだと北別府との関係を話し始めた。

なんと、北別府は碇の元妻だったのだ。編集者と漫画家という形で知り合った碇と北別府は、やがて結婚。北別府の担当も続けていた碇だが、ある時若い作家の担当に。それから北別府と疎遠となり、別れてしまう。さらに、浮気もしていたと言う碇に、衛たちは返す言葉も失う。

碇は飯田の娘を自社の作家にはしたくないと、北別府に会いに行く。必死に謝る碇に北別府の心がほぐれかかる。だが、碇が浮気についての謝罪を始めると、北別府の顔色が変わった。北別府は碇の浮気は知らなかったのだ。会社に戻った碇は北別府との関係を決定的なものにしてしまったことを衛たちに詫びる。

もはや、飯田の融資に頼るしかないのか?その時、優が社員にしてもらうチャンスをくれないかと申し出た。

優は1人で北別府の家に行く。上手く家に入り込んだ優は、先日、衛と来た時に見つけた北別府の家の壊れている箇所を次々に補修。北別府に気に入られた優は再び、「スリースターブックス」に新作を描いてほしいと頼むが、やはり断られてしまった。

飯田に頼る以外に道はないのか?再び衛たちが苦境に立った時、碇が声を上げる。新人作家発掘の漫画コンクールに北別府が別名で応募してきていたことを発見する。

さっそく、衛は碇、優と北別府の家に乗り込む。こそこそするなと言う碇に、北別府は売れていた作家の苦悩を吐露。そして、今ではアイデアが枯渇してしまったと嘆く北別府に、衛は応募作は確かにつまらないと突きつけた。そして、ゼロから新しいものを作りだそうと促す衛、優、碇に、ようやく北別府の心が動く。

その後会社に帰った衛は、飯田の件をキッパリと断るのだった。

そんな夜、社員たちが帰った会社には衛と優だけがいた。そこに、一ノ瀬亮(戸次重幸)が逮捕されたと連絡が入って…。

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