藤ヶ谷太輔(Kis-My-Ft2)が主演を務めるミュージカル「ドン・ジュアン」の公開稽古・取材会が行われ、共演の真彩希帆、鶴見辰吾と潤色・演出を担当した生田大和が登壇した。
この作品は、ヨーロッパを中心に広く知られる「ドン・ジュアン伝説」をミュージカル化したもの。物語の舞台はスペイン、アンダルシア。毎夜、欲望の赴くままに女と酒を求め続けて放蕩の限りを尽くす色男、ドン・ジュアン(藤ヶ谷)。そんな稀代の色男がいつしか、「真実の愛」によって変貌していく…。
<藤ヶ谷太輔 主演舞台の見どころは胸筋!?「男性としての色気を常に出して…」>
舞台を作っていく中でのコロナ禍の苦労を聞かれると、藤ヶ谷は「気軽にコミュニケーションが取れなかったですし、稽古時間も限られていました。その中で集中して短時間でやるために、カンパニーの何人かとオンラインでコミュニケーションをとるというのを初めてやってみました。公演に際して、不安な点というのはもちろんありますけど、前に前に進んでいかなければいけないので、みんなで(答えを)探して、『やっと東京公演が迎えられるのかな』と思います」としみじみ。
また、なかなか食事にも行けない状況で、カンパニーの一体感を出すため、藤ヶ谷は座長として「チームウェアを作りました。カンパニーやスタッフの皆さんと着るために。絵はまったく描けないんですけど、デザインはやらせていただいて、110着くらいですかね」とコメントし、真彩は「みんな、ステージの袖でキャストもスタッフさんも着ています。すごく喜んでいます」と感謝。
鶴見は「(藤ヶ谷が)偉いのは、初演のときのメンバーの分も作って渡しているんですよ。そういう気遣いが藤ヶ谷くんのハートなんです」と明かすと、藤ヶ谷は「作らないと、前回のマリア(ヒロインの役名)とバチバチしちゃって大変なんです」と自身の役柄と合わせた冗談を言って、会場を笑わせた。
続けて、本作で初めてミュージカル作品の主演を務めた藤ヶ谷は、「舞台はチームなんです。僕にとってカンパニーというのは初めてで、皆さまに救っていただいて、前に進めたので、自然とそう(初演のメンバーにもチームウェアを渡すことに)なりました」と説明。
そして、「僕らが表現できる場所があることに本当に感謝しています。そして、観劇に来てくださる方も、(コロナ禍で)細かい部分がある中で、それをしっかりと守って来てくださっているのはすごくうれしいです。皆さまの期待に応えられるように頑張ります。命を削っているエネルギーというのを感じてもらえればと思いますし、自分にとっても胸を張れる代表作に出会えたなと思います」と意気込んだ。
Kis-My-Ft2のメンバーの反応を聞かれると、「(本作を見に)来てくれると思います。メンバーも『ドン・ジュアン』が好きみたいです。『再演をやる』と言ったときに、『やった!』と宮田(俊哉)、千賀(健永)が言っていました。なかなか、メンバーくらいにしか男性から感想を聞かないですし、すごく楽しみにしてくれているので、『頑張らなきゃな!』と思っています」と笑顔を見せた。
最後に、藤ヶ谷は「再演という形で、初演のときよりもすべてにおいて深さを出すことをテーマに、今回はやっています。それに伴ってプレッシャーというものはありますけども、本当に命を削ってその日に出来ることを、その日に全部出し切っています。エネルギーがある作品になっていますので、ぜひ劇場に見に来てください。来られない方も心の中で応援してくだされば、すごくうれしいです。あとは、最後まで誰一人欠けることなく、千秋楽まで走り抜きたいです。応援よろしくお願いします」と呼びかけた。
<ストーリー>
スペイン・アンダルシア地方。赤い砂塵の舞うセビリア。そこにあらゆる女を魅了して、悪徳と放蕩の限りを尽くす男がいた。男の名はドン・ジュアン。
彼は今宵も欲望の赴くまま、騎士団長の娘を毒牙にかける。娘を穢されたと知った騎士団長は激怒し、決闘を挑むが、彼は騎士団長をせせら笑うかのようにその剣をかわし、相手の命を奪う。
それが愛という名の呪いを招くとも知らず……。
最新情報は、舞台「ドン・ジュアン」公式サイトまで。