演じる主人公・撫子と同様に、自身も“大の食好き”だという堀さん。食のこだわりを聞いてみると、「おいしいものトーク」が止まらない様子。おいしいお店を見つける“アンテナ”にも自信があるようで…。

――ここぞ!という時の「ご褒美ご飯」を教えてください。

私は海鮮が好きで、中でもフグが大好きなんですが、フグは時期も決まっていて値段も高いので、冬に何かお祝いしたいことがあった時だけ行くようにしています。

普段の生活では、お味噌汁がすごく好きで。それこそ昔から、学校から帰ってきてお腹がすいたらお味噌汁を作って飲んでいました。年を重ねるうちに、お味噌汁にいろいろな具材を入れるようになって、お味噌も今までは1種類だったところ、合わせ味噌と赤味噌で割ったり、出汁もパックではなく、お肉を出汁として使ったり。お味噌汁にこだわるようになってからは、ほぼ毎日飲むようになりました。

――今、はまっているお味噌汁は?

甘酒と塩麹を入れて、味噌も赤味噌と白味噌を割って、出汁は鶏ももでとって。具材は長ネギとみょうがが好きです。簡単ですけれど、使っている素材をちょっとこだわるだけで、すごく奥深い味になりますし、体にもいいのでおすすめです。

――このドラマの中では、おいしいご飯とお酒との組み合わせも描かれています。堀さんの鉄板の組み合わせはありますか?

王道ですが、やっぱり餃子にビールですね。「ビールを飲みたい時っていつ?」って考えた時に、焼肉でも飲みたいと思いますが、焼肉ってお肉をたくさん食べるから、意外と量が飲めなかったりするんです。でも、餃子だけだと、ビールとのバランスがいいというか、ちゃんと両方しっかり楽しめる気がしています。

――ご飯の話を生き生きと語る様子から、本当に食が好きなんだと伝わります。

普段から、多分ずっと食のことしか話してないと思います(笑)。

――堀さんは、旅行も好きとのことですが、旅行先でもグルメにはこだわりますか?

めちゃめちゃこだわります。口コミもひとつではなく、いくつかのサイトでしっかり調べて「確実にこの店に行く」と決める時もありますし、ふらっと見かけたお店でも気になったら入ることもありますね。

――おいしいお店を探し当てるアンテナに自信は?

あります!当たりを引くことが多いです。お店の見た目で決めるわけではなくて、お客さんの入り方もありますが、ほぼ直感です。自分の中で何かポイントはあるのでしょうけれど、もう根付いてしまっているというか…言語化が難しいのでやはり直感に近いものなんじゃないでしょうか。あまり失敗はないです。

――最後に、この作品をどんな人におすすめしますか?

国民的女優と呼ばれる主人公が、「食」のことになるとちょっとくだけて違った一面を見せるところが面白いドラマになっています。実在のお店も出てくるので、食べることが好きな方には「これ食べに行ってみよう」と、ぜひ参考にしてもらいたいです。

食が好きな方もそうではない方にも、このドラマを見て「食べること」についての意欲やこだわりみたいなことを、改めて考えてもらう機会になったら嬉しいです。

撮影:河井彩美