9月9日(水)、森永乳業の「粉ミルク製造100周年『森永ミルク生活(宇宙用)』宇宙日本食認証取得、宇宙打ち上げ記念イベント」が行われ、ゲストとして宇宙飛行士の毛利衛氏と歌舞伎役者の片岡愛之助が登壇した。

左から)毛利衛氏、片岡愛之助

森永乳業は育児用粉ミルクの製造開始から100周年を迎え、今年6月に大人のための粉ミルク「ミルク生活」が、粉ミルクとして初の宇宙日本食「森永ミルク生活(宇宙用)」として、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の承認を取得。

2人は今回が初共演だが、毛利氏が「最近は愛之助さん、金融庁にお勤めのようですけど、大変ですね(笑)」と人気ドラマの役柄になぞらえてツッコむなど、和やかな雰囲気でスタート。私物の宇宙柄のネクタイで登場した片岡も、自身が子どものころから活躍している毛利氏との共演は光栄だと応えた。

イベントでは、毛利氏が宇宙に行った際の映像や写真を見ながら、宇宙環境の過酷さや宇宙食の大切さを解説。

宇宙飛行士がさまざまな方向に浮いて食事をしている様子が映し出されると、片岡が「喉に詰まったりしないですか?」と質問。すると毛利氏は「いい質問ですね。大丈夫です。地球上で試しに逆立ちをしてコップからストローでオレンジジュースを飲んだのですが、大丈夫なんです!」と答え、予想外の実証方法に、片岡は思わず声を上げて驚いた。

無重力空間での食事について語る毛利衛氏

実際に「森永ミルク生活」を試飲すると、片岡は「そんなに甘くなくやさしい」「普通の牛乳より飲みいやすいかもしれません」と、見た目の濃厚さに反して非常に飲みやすいと感想を述べ、毛利氏も「私たちの体に良い、まろかやさを直感的に感じます」とコメントした。

100年前から続く粉ミルクの製造と歌舞伎の共通点について、片岡は「昔のことを大事にしながら新しい試みをすることは非常に大事で、時が経てば歴史として積み重なっていく」「100年続けば、200年、300年、400年続くと思います」と語ると、毛利氏が「400年後は火星で飲まれていますよ!」と続け「ちょっと見てみたいですね!」と、2人で楽しげに想像を膨らませた。

「400年後は火星で飲まれている!?」粉ミルク談議に話が弾む

さらに、国際宇宙ステーションで俳優のトム・クルーズが映画撮影をすると話題になったことについて、片岡は「僕も見た瞬間『あ、歌舞伎やりたい!』と思いました」「毛利さんとのご縁をいただきましたから、後でうかがって、どういうふうにすれば行き着けるか聞いてみたいと思います」と、今回の共演を機に交流を深めたいという様子を見せた。

続いて、片岡は「もし宇宙にいくことになったらチャレンジしてみたいことは?」と聞かれ「UFOとの遭遇!!」と書いたフリップを見せた。「ちょっと馬鹿だなと思った人いるんじゃないですか?」と笑うが、毛利氏は「UFOはいると思います」「まだ私たちがわからないところにも、宇宙からのさまざまな信号や宇宙人からのメッセージがあるんじゃないかという気がして、ワクワクしますね」と片岡に賛同した。ちなみに、片岡はUFOと遭遇したら「どういうふうに飛べるのか聞いてみたい」そう。

宇宙に持っていきたい食品は何かという問いに、片岡は「うなぎが好きなので、うなぎを持っていきたいです(笑)。できればうな重で」と好物の持参を希望。毛利氏は、これまで食べたお気に入りの宇宙食について「カレーですね。レトルトカレーを持っていったらすごく美味しくて。地上で食べるよりずっと美味しかったんです」と、宇宙ならではの味わいを明かした。

宇宙の背景が似合う毛利衛氏

さらに片岡に、舞台にドラマに多忙な中「ファイトは満ちましたか?」と質問が飛ぶと「ファイト・まん・まんよ!」と人気ドラマの名ゼリフで返し、笑いを誘った。

片岡は、忙しい時に「まず何が大事かというと睡眠。睡眠のほかに栄養も大事」だと言い、栄養価の高い「森永ミルク生活」を「すぐに購入して妻(藤原紀香)に教えようかなと思っています」と語った。

宇宙柄のネクタイが似合う片岡愛之助

最後に「森永ミルク生活」について、片岡は「飲むだけではなく、コーヒーなどに入れても美味しいと思うんです。いろいろなものに使えると思うので、ぜひ幅広く飲んでいただければ」とアピールし、毛利氏も「新しい文化を宇宙にもたらすということで非常にうれしいです」と、宇宙食の進化に喜びを表してイベントを締めくくった。