10月1日(金)、Musical「HOPE」が開幕。演出を担当した新納慎也、出演する高橋惠子、永田崇人、小林亮太のコメントが到着した。

Musical「HOPE」は、著名作家の遺稿の所有権をめぐり、長きにわたりイスラエルで実際に繰り広げられた裁判をモチーフに描かれた法廷劇。2017年に韓国芸術総合学校の卒業制作として誕生し、第4回韓国ミュージカルアワードにて大賞を受賞するなど、高い評価を得ている。

<演出・上演台本・訳詞:新納慎也 コメント>

昨日の舞台稽古の時点で、演出家席で号泣しました。お客さま同様、僕自身も「早く本番を観たい!」というワクワクでいっぱいです。

僕は昨年の4月、最初の緊急事態宣言が発令する直前にこの舞台に立っていました。20数回公演予定だったものが「不要不急」という言葉で、たった4回しかできずに舞台を降りることになりました。それがこの本多劇場だったんです。こういう形で、しかもずっと僕が挑戦したかった演出という形でカムバックできたことを感慨深く思っています。

「HOPE」はエヴァ・ホープという女性の物語。ホープの人生を見ていると、生きるということの大切さや、どう生きていくかということを考えさせられます。特に多くの方が亡くなったこのコロナ禍で、この先どうなるかも未だわからない世の中、そのメッセージはビビッドに伝わってきます。

心を動かすというのは、人間の特権です。もちろん動画や映画でも心は動きますが、生の人間が、生の声で、生の呼吸で演じ、みんなが同じ空間でそれを味わうというのは劇場特有の体験であり、僕はこれが一番心が動くと思うんです。緊急事態宣言も解除されましたので、今こそ心を動かしに劇場にいらしてください。

<ホープ役:高橋惠子 コメント>

私にとっては初めてのミュージカル。ミュージカルをやる役者さんは本当にすごいですね。歌って踊って芝居をして、決め事も多く、ストレートプレイとは違う要素がたくさんある。でも改め音楽の力は素晴らしいなとも感じています。

言葉だけでは伝わらないものが、メロディに乗ると伝わる。ハーモニーの素晴らしさや、動きによって表現できることも多い。ミュージカルの素晴らしさを改めて実感しています。

この「HOPE」という作品は本当に奥が深い物語です。稽古していてふと思ったのですが、私は生まれる前からこの作品をやると決めてきたように思えます。それくらい、私にとってはやらなければならない作品。

ホープはユダヤ人で、ユダヤ人として生まれてきたことのつらさや悲しみが、裁判の中でどんどん抉られていきます。でも新納さんが、これはセラピーのようなものだ、裁判を受けていく中で浄化されていくんだとおっしゃいました。

ホープは最後に新しく旅立っていく。そのことが、私にとっても、そして観てくださる方にとっても希望になっていけばいいなと思います。ぜひ、多くの方にご覧になっていただきたいと思います。

<「K」役:永田崇人 コメント>

「HOPE」というタイトル通り、観ると希望が芽生えてくる作品です。新しいことにチャレンジするのは、いつだって勇気がいること。僕もミュージカルはさほどやっていませんので、今回は自分にとっては大きなチャレンジでした。

何かそういう「やってみたいな」「頑張りたいな」と思っている人の背中を押してくれる作品になっていますので、ぜひ劇場にお越しください。

<「K」役:小林亮太 コメント>

Kとして、歴史ある本多劇場でこの作品に出演できることがうれしいです。皆さまの心を浄化できるように、愛をもって、日々作品をお届けしたいと思います。

緊急事態宣言も明けて、当日券も出るとのこと。下北沢で芝居が観たいなと思って、当日引換券の販売があるのはすごくうれしいことだと思うので、お時間があれば足を運んでいただけたらと思います。

最新情報は、Musical「HOPE」公式サイトにて。